ほっぺ
「なんだか左のほっぺが腫れてるみたいなんですけど打ったりしませんでした?」 今日も元気よく園へ駆けてった次女を一目見るなり先生が言った。
「いえ、特に。 私が見た感じいつも通りなんですが・・・あ、ちょっと今日はムクんでますかね」
先生は納得いかない様子で首をかしげながら次女を教室へと連れていった。
昼さがり、園から家内に電話があったそうだ。
「一日過ごしてみたけどやっぱり左のほっぺが腫れていると思うんです。 本人に聞いてみたら、なんか耳のうしろのところが痛いと言ってますけど・・・」
との事だった。 もしやおたふく? でも朝から超元気だったし、腫れてなかったんだけどなあほっぺ。 家内は念のため早めに迎えに行き、病院へ連れていった。
道中電話があったが、やっぱりほっぺは腫れてないとのこと。 「耳のうしろが痛い」と言ったのは、次女は「痛くない?」と聞かれると、なんか痛くなってきたような気がしてくる人だからだ。 結局診察されるも異常無しの健康体だった。
帰宅し真っ先に次女を抱き上げ、顔をしげしげ眺めてみたが、やっぱり腫れてはいなかった。 いつも通りのヤンチャ顔である。 後で聞いたところによると、このところ園で児童のケガが相次いでおり、先生方はちょっとナーバスになっているそうだ。
大事を取るに越したことはないが、次女のまんまるい顔をよく覚えておいていただきたいものだ。