考える練習をしよう
長男のために買った『考える練習をしよう』という本に目を通したところ、かなり面白かった。 本の対象年齢は「10歳以上のみんな」だ。
道のゲーム
- 二人で行う。 ひとりはペンを持ち、もう一人は目隠しをする。
- 紙に線を引く。 曲がりくねった線でかまわない。 描き終わるまでペンを紙から離してはいけない。 描き終わったらスタートに矢印を書き、ゴールに×印をつける。
- 目隠しをしている人に違う色のペンを渡し、矢印のところに置かせる。
- これから線を引いた人は、目隠しをした人に線をたどらせる。 いくらでも指示を与えてよいが、相手の体や、ペンに触ってはいけない。 「上に行って・・・そこからすこし左、あー違う違う」 相手は指示をよく理解してくれただろうか?
- お互いの役目を入れ替えてもやってみる。
辞書ゲーム
- 4人で行う。
- 紙を数枚、ペンを一本ずつ、辞書を一冊用意する。
- ひとりが、誰も知らない言葉を辞書から見つける。
- 辞書を引いた人はその言葉の本当の意味を書き、その他の人はその言葉の意味を予想して書く。
- 意味を書いた紙は、辞書を持っている人に渡す。
- 辞書を持つ人は、みんなの書いた意味をひとつずつ読みあげる。 この際自分の書いた本当の意味も含める。
- ゲームのメンバーは、どれが本当の単語の意味かを推理する。
- 正しい意味を言い当てた人は一点獲得。 他の誰かが自分の書いた意味を選んでくれたときも一点獲得する。
- 辞書を持つ人を交代しながら、ゲームを続ける。
なじみの区画
- 友達と一緒にやるほうがよい。
- しょっちゅう歩いている一画のことを思い浮かべる。
- おのおのが別々にその区画にある店や建物を書き出してみる。
- 木や電柱など、思い出せる限り何でも書き出してみる。
- 終わったら友達のリストと交換する。
- 友達の一緒にその区画を実際に歩き、相手のリストをチェックする。 友達と同じものをリストアップしていただろうか?
これからどうなる?
本や雑誌の写真をみて、これから起こりそうなことを想像し、書き出す。
ケンカになったら
言い合いをやめて、お互いの立場を入れ替え、議論をしてみる。 そうすると、少しの間別の人間にならなくてはならない。
問題にぶつかったら
最後から後戻りしていくやり方で考えてみることだ。 答えが飛び出してくることがある。
2つの水差し
容量5リットルと3リットルの水差しがある。 この2つを使い、4リットルの水を計らなくてはならない。
- まず5リットルの水差しに水を入れ、その水を3リットルのほうに移す。
- 今度は3リットルの水差しの水を空にする。
- 5リットルの水差しに残る2リットルの水を3リットルの水差しに移しかえる。
- 再度5リットルの水差しに水を入れる。
- その水を3リットルの水差しに入れる。
- 3リットルの水差しにはすでに2リットルの水が入っているので、あと1リットルしか入らない。
- なので5リットルの水差しには4リットルの水が残ることになる。
集中
集中して考えるために必要な感覚は、人によって違う。 自分がどんな状態であれば集中できるかを見つけること。
サミュエル・ジョンソンはネコとオレンジの皮とお茶が必要だった。 モーツァルトは体操することだった。 シラーは机の上を腐ったリンゴでいっぱいにしないとだめだった。
自分のことを知っているか
頭の中にある大きな壁、それは、自分の目の前にある物事を見ていないということ。
今日履いている靴下は何色か? 腕組みするときいつもどちらの腕が上にくるか? いままで気にもとめずにやってきたことが、自分のことだけでも沢山ある。