かき氷
夏といえばカキ氷、カキ氷といえば子供が大好きな食べ物である。
この季節になると、子供らは毎日カキ氷を作って食べる。 安い電動のカキ氷器だ。 付属の容器に水を入れて凍らせておき、カキ氷器内にセットする。 フタをして上から押し付けると、ジャリジャリと氷が削りだされてくる。
器には徐々に、氷の山ができるが、その山を少しでもかっこよく、円錐状に仕上げようとする長男の手さばきが慣れたものである。 器を巧みに回転させながら山を作り上げる。
蜜(シロップ)の好みはきっちり分かれ、それぞれ好きなものをかける。 長男はレモン、長女はイチゴ、そして次男はメロンと思いきや、全部。 3種類の蜜をいっぺんに回しかけてしまう。 「それってすごくイケナイことなんだぞ」という冷やかな兄姉の視線をよそに、本人は豪快に笑いながら、兄弟の中でも一番大きい口にかき込んでいく。
いきつけのスーパーでもカキ氷シロップがどこに置いてあるのかを知っているのは次男だけ。 どうしてなのかはわからんが、シロップに関し彼はアツい。
それにしても、もう少しなんちゅうかこう、ちゃんとしたカキ氷器はないものなのか。 電気屋で見る家庭用のカキ氷器はどれもみな、ピンとこないデザイン。 容量少な目、来年は壊れて使い物にならなくなりそうな貧弱さ。 それをキャラもんに仕立ててでごまかしているような気配が。
業務用になれば素晴らしい機械は沢山あるが、カキ氷器に5、6万出すことになるとすれば、来年の夏までじっくり検討しなければならないだろう。