なつかしのいちごフロート。　あれ？

梅雨らしくジトジトしており不快だ。　せめて口の中だけでも涼しくありたい。　冷凍庫を開けてアイスを探す。

なつかしのいちごフロートがでてきた。　たしかこれって真ん中にアイスクリームが入っていて周囲はカキ氷ってヤツだよな。　子どもの頃食べていたような記憶がある。　まだ今もあったんだ。

テーブルに座り、蓋をパカッと開けて、まずは真ん中のアイスから食べ始め、つぎに氷を食べ、あとは両者混ぜながら食べてみようというプランが思い浮かぶ。

「パカッ」

真ん中ないじゃん！！

即メーカーに苦情の電話をするわけがない。　犯人は・・・・・・たぶん娘だ。

冷凍庫を開けていちごフロートを見つけ出し、蓋をあけて真ん中のアイスクリームだけを食べ切り、また何事もなかったかのようにフタをして冷凍庫にこっそりしまったに違いない。　いやそうに違いない。

大胆にもこんなことをする人物は、我が家には娘しかいないのだ。　保育園から帰ってきたらさぐってみよう。

「あ、冷凍庫にいちごフロートがある！　これって真ん中のアイスがうまいんだよな。　あー楽しみ」とか言いながら娘の横に座り、フタを開ける仕草をしながら娘の顔をチラッと見ると、たぶん若干引きつっているはずである。　いやそのハズだ。

でもかわいそうだから証拠隠滅してあげようか。　赤いカキ氷だけを食べきった。