パッとしない一日
梅雨明けしたし、赤ちゃんは生まれてから一ヶ月が経過したし、お出かけするにはよい感じ。 久しぶりに焼肉でも食べに行くか。 一家6人で楽しむ外食を練習しておかねばならないし。
まずは乾杯を。 かみさんはウーロン茶、オイは生ビール、子供たちは思い思いのジュースを手にとり高々とグラスを合わせる。
この季節、一杯目の生ビールはどうしても一気飲みになってしまう。 すかさずテーブルに据えられたボタンを押し、生の追加注文をする。
様々な部位の肉が運ばれてくる。 皆にせかされる中、あわてて肉を焼き始める。 それぞれの皿に肉を取り分けてあげるがすぐに食べきってしまう。 ゆっくり飲んでいるヒマなんてない。
おや、そういえばさっき注文しておいた追加の生ビールがまだ来ない。 もう10分ぐらいは経過しているのではなかろうか。 もしかすると多忙の為店員が注文を忘れている可能性も考えられる。 念のため、催促しておくか。 肉を焼きながら「さっきたのんだ生ビールがまだなのですが」と伝える。
間髪いれずキンキンの生ビールは届いた。 これでまた、飲みながら肉を焼くことができる。 じゃんじゃん食え食え、ウハハハハ・・・。
2杯目のビールを半分ぐらい飲んだところで、また生ビールが届いた。 注文した覚えはない。 もしかすると、催促分のビールを新規注文だと解釈していたのだろうか。 それにしても何故このタイミングで・・・・・・。 引き取ってもらう。
もしかするとこの流れ、あやしい。 と直感したオイは、手元の伝票に目を通してみた。 するとやはりそうだった。 さっき引き取ってもらった生の注文も、ちゃっかりと勘定に入っていたのだった。
再度店員を呼び、取り消し処理をしてもらう。
肉の追加注文をし、焼いて各々に取り分けながら時折つまみぐいをする。 これがまた旨いんだ。 さてそろそろ焼酎でも飲もうか。 芋焼酎のボトルを1本注文する。 「飲み方はどうされますか?」と聞かれるので、いつものようにロックグラスと氷をお願いした。
間もなく焼酎が届いた。 ロックグラスが手渡された。 そして何故か氷が・・・なかった。 だけならばまだしも、店員が手に持っていたものは、お湯の入ったポットだったのだ。 氷とお湯をうっかり間違えてしまったらしい。
さすがに頭にきた。 肉が旨かったことはさておき、いやな気分だけが心に残った。 この店にはもう行かないことに満場一致で決定した。
帰りにレンタルビデオ店に立ち寄った。 息子が「のび太の恐竜」ををまた見たいというのでそれを手にとりレジに並ばせた。 長男、次男、娘の3人は迷子にならないように手をつなぎ、レジに並んだ。 そこで急の電話が入ったので、オイは一瞬その場を離れた。 お金を払い終えたらいつものようにベンチに腰掛けておくよう長男に伝えた。
通話を終えて、ベンチへ行くと、3人はいない。 まだレジが混んでいるのかと向かうと、3人はレジの前に立っていた。 レジに人はおらず、3人だけが立っていた。 レジの前には「お会計は隣のレジでお願いします」と書かれた立て札が置かれていた。
タイミングはわからないが、どうして子供の前でその立て札がでてしまったのだろうか。 長男はまだ漢字を読めない。 たとえ忙しいにしろ、子供らを隣のレジに誘導してあげるぐらいの余裕はほしい。
さらにそのレジのすぐ後ろには、返却専用のカウンターが設けられており、そこでは店員が山積みのDVDを整理していた。 しかしわずか1メートル前方で3人の子供が無人のレジの前でボーッと立っている姿ぐらい目に入るのではなかろうか。 それを誘導してあげるというのも仕事のうちなのではなかろうか・・・。
息子に早急に漢字を覚えさせようっと。