急遽鶏そぼろ弁当
前記事のあさり狩りには弁当を自作していくことにした。
オイが乗った話なので、オイが弁当を作る。 一番下の子だけは離乳食中なので油、肉なし和風麻婆豆腐をこしらえた。 オイ含め残る4人の弁当は、三段式海苔弁当でいこう! と意気込んだのだが嫁からストップがかかる。
一見日の丸弁当である海苔弁当では、周りの皆様に対してなんだか恥ずかしい、ということらしい。 何ゆえ自分たちが食うものに人目を気にしなければならんのか、海苔弁当のすばらしさがわからんのか、じゃキミだけ手作り弁当ではなく近頃分裂系の弁当をテイクアウトしなさい!
嫁はいつものようにウインナー、ハンバーグ、から揚げ、プチトマト、玉子焼き等定番的おかずの入った弁当を持っていきたいのだという。 こうなりゃ弁当は嫁自身がこしらえるからオイだけ勝手に日の丸弁当を作り持ってゆけと言う。 それほどまでも嫌うとは…。
じゃ、日の丸弁当はやめた。 そうだな…鶏そぼろ弁当はいかがですかね? ご飯の上に甘辛のそぼろがブワァーと広がり、横には炒り卵が満遍なく敷きつけられていてなんだか牧歌的。 おかずとご飯を交互に食べる必要もないし子供たちの食いつきもよいのでは? 弁当っちゅうモノはね、シンプルなのがいいんだよ。 冷めても美味しいものを入れなければならないんだよキミ。 どう?
三段式海苔弁当はダメでも鶏そぼろ弁当はオッケーなのだとか。 ごく短時間で作り上げ、各弁当箱に盛り付ける。 早く蓋をしめて包み、リュックに放り込みたいところだが、粗熱を取ってからフタを閉めないといけないとかメンドクサイことを嫁は言う。
4つ並んだ鶏そぼろ弁当を眺めていた嫁はいまさら「なんだか地味・・・」とつぶやく。 ムカーッいちいちうるさいヤツだなオマエは。 「せめてネギだけでも散らしてください」としつこいのでそうすることにした。
うん。 まんざらでもない。 「じゃ、今度は脇にプチトマトを入れ・・・」と嫁がつぶやきだしたところで速攻フタを閉めてリュックに放り込んだ。