山うに豆腐(とうふ):五木屋本舗
全日本味噌漬推奨委員会(今作った会員オイのみ)としては、この山うに豆腐を強くオススメしたい。
『山』『うに』『とうふ』という何のつながりもなさそうな単語がひとつになり『山うに豆腐』という名前になっているわけだが、一体何なのか?
要は豆腐の味噌漬けである。 もろみに豆腐を漬け込み、半年間熟成させて作る。 熟成された豆腐は旨味を増し、まったりとしたクリーミーな食感に変わる。 この風味がまるで『うに』のようであるという話なのだ。 昔、平家の落武者に保存食として利用されたことが発端であるのだとか。
開封してみると、モロミに漬けられた状態で四角い豆腐が真空パックされている。 これを好みの厚さに切り分けて、酒肴とするわけだが、冷蔵の状態ではなかなか上手く切り分けることができない。 なのでひとまず冷凍してある程度固まらせたところを、包丁で切るわけだ。
べつに丁寧に切らなくたって、箸でその都度ほじって食ってもウマイわけだが、モロミが幾分強すぎるような気がする。 そんなときは、モロミを取り除いてつまめばよいわけだ。
全日本味噌漬推奨委員会を発足したのはこの山うに豆腐を食べてからであり、このところ何でもかんでもとりあえず味噌漬けにしてみるという実験を繰り返させているのも、この山うにとうふを食べてからなのだ。
五木屋本舗にならい、自家製豆腐の味噌漬けも半年間寝かせてみようかといつも考えているのだが、晩酌中、酒の肴がないと、つい味噌から掘り出して食べてしまうのである。