〒の由来
郵便マークに〒を使用しているのは日本だけなのだそうだ。
明治20年、郵政省の前身である逓信(ていしん)省は、T(ていしんのT) を郵便徽章(きしょう)とすることを決めて告示した。ところが告示したあとになってTの字は、郵便連合加盟国間で料金不足の場合に使うマークだということがわかった。
あわてたお役人は、初代逓信大臣榎本武揚にお伺いをたてた。 彼は筆を取ると、Tの字の上に一本線を書き足して〒とした。これならば逓信の頭文字 テ をそのままとったことになる。
後に官報で、「先に告示したT字形は〒の誤植」と知らせたそうだ。
(読むクスリ16巻より)