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2006/09/30 酒肴

厚切りアワビの刺身テンコ盛り

awabi

前エントリで書いた余談ではあるが、生まれた。 オメデト!

めでたい。 祝いじゃ! ということで、その新しく母親になったコのお父さんが張り切ったわけである。

メシ食ってけというので、お心遣い感謝いたしますということで、おじゃまする。 お父さんは、浮(うわ)ついている。 お父さん → ジイちゃんになったわけだ。 「オイ兄やん。 あんた酒は飲ますとね?(飲むんですか)」 オイが「ハイ、たしなみ程度舐めます。」と答えると、「ムワッハッハ」と、台所からドデカいアワビを数個ワシ掴みにして持ってきた。 「こいで、一杯、飲もで!」

オイは立派すぎるアワビを目の前にして興奮し、今晩の宴の席にたいする期待が高まる。 お父さんがアワビを調理する様を見守る。 お父さんは豪快なお方である。 アワビに塩をドバッと振り、手早く揉んで、水で洗い流し、殻から引き剥がし、肝と身を分けて、肝はその場でオイにそのまま食えと差し出し、オイは言われたとおり、その肝を口いっぱいにほうばる。 お父さんは、殻からはずされた巨大なアワビの身を、端から切っていく。 厚い。 「あんまり薄く切りきらんとやもんねハハハ」と、一番厚切りの身にして、少なくとも5ミリは幅のあるアワビの刺身に切っていく。 豪快。

そしてそのアワビを食卓に運び、その他のおごちそうが到着するまで、「一杯やろうで」ということになった。 今まで食べたことがないほど厚切りのアワビの身は、固かった。 固くて噛み切れないやなんて思いながら力いっぱい歯をたてると、もうギリギリ噛み切れないかというところで、「スコン」と切れる。 さらにかみ進むと、アワビ独特の磯の香りと甘味が広がる。 うーんうまい! と、味わいながら食べようとかまえていると、「早よ食え! まだアワビはあるとぞ!」とせかされる。 アワビを早く食えとせかされたことなど生まれて初めてであって、それならば遠慮なくと、酒をガブガブのみながら、まるでカマボコでもつまむかのように、いや、ポテトチップス並に頻繁に口に運んだのである。

「アワビば食べたら目によかしぇん。」とか、「アワビの殻は魔よけになるしぇんもってけ。」とか、お得情報も教えてくれながら、娘の現在にいたるまでの人生を、まずは娘が産婦人科で産声をあげたところから結婚、出産にいたるまで 詳細に午前2時まで7時間みっちりと語ってくれたのである。

なのでヨメの知人に関しては、お父さんの次ぐらいに詳しくなった。

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