豚のシャ
イベリコ豚が極上なんていうヤツとは友達にはなれない。 だってさ、そんなにウマイのかよそれ。 大体、焼肉屋にいってもさ、黒毛和牛だなんて、それマジかよ。 毛が黒いのかどうかはともかく、大体和牛なのかよその肉は。
なんていう風に、疑い深いオイは、シャブシャブの中でも、豚シャブが好きだ 。(どういう話の流れなのか) 安いし、ウマイし。
そんな豚シャブを、今日も食べてたわけだが、家族とオイの食事の時間は、大幅にズレる場合がある。 今日もそうだった。 前後を言えば、オイが後。 ヨメ息子娘が先に食べていたわけであるが、シャブシャブの汁がほとんどなく なっている。 この原因は。
ヨメにとってシャブシャブとは、マロニーの独擅場である。 ともかく、肉はともかく、マロニーを投入し続けるわけだ。 野菜はともかく、マロニー。 シャブシャブとは、マロニーのこと。 こんな感じである。
ご存知の通り、春雨やマロニーは、鍋物の、おつゆ食いである。 これらをいれたとたんに、鍋の中の水分量は、著しく減る。 そりゃ、汁を足せばイイですよ。 でもさ、メンドクサイじゃん。 一旦食卓について、一杯やったあとでは実にメンドクサイ。
なおかつ今日はシャブシャブである。 シャブシャブとは、鍋に張った湯に、肉をしゃぶ、しゃぶ、して食べる調理法である。 それがさ、こんなツユの分量じゃ、シャブシャブできないではないか。 あえて表現するならば、この鍋でいくと、「シャ」ぐらいしかできない。
シャブシャブの食べごろというもの千差万別であろうが、オイは牛豚関係なく、大体シャブシャブ中の、「しゃぶ」ぐらいで食べるのが、ベストなジャブシャブ加減だ。 「シャブ」と、カタカナで書くと、少しアブナイ。
そんなシャブシャブが、「シャ」ぐらいしかできないとなると、しゃぶしゃぶの醍醐味激減である。 要は、ちゃんと、汁を足しておけ、ヨメ。