流しと後片付けと白いトレイ
キッチンは料理を作るとそれなりに散らかるし、食事がすんだらさらに散らかるし。 そんな後々の処理を考慮して、片付けながら調理をするというのがベストなんだけど、それ以前に調理する前にあらかじめ台所周りを片付けておかねばらならいとは当然のことではあるが、しかしながらどうしても時間が無く、ゴチャゴチャした台所で調理開始しなけらばならない場合というのも多々あるわけで、そんなときには炊飯器の上にまな板をおいて、人参なんかを切り刻んだりするわけで。 とてもまともな料理ができるわけがない。
タイミングよくキレイサッパリ片付いているキッチンに立ち、調理をするのは能率的にも精神衛生上にも大変よく、結果それができあがる料理の味にも影響するわけではあるが、調理をすすめていくうちに、今度は食品トレー、あの白い容器があれよというまに散乱しまくるという自体に陥る。 それほど買い物をしているわけでもなく、使用する食材が多いわけでもないのにそのトレーの増殖ぶりといったら麹菌顔負けといった様子だ。
スーパには「トレー回収BOX」なるものが備え付けられてはいるのだが、出かける際にわざわざ持っていくのは忘れるし、結局家で燃えないゴミとして処分することになる。 燃えないゴミの日は週一回なのだが、とんでもない。 2日でウチの燃えないゴミ用野外BOXは白いトレーに占領されつくすことになる。
燃えないゴミ用野外BOXに詰め込まれた白いトレイは、風に飛ばされて少しづつベランダに散っていく。 その分BOXのカサは減るのでまだ詰め込めるとBOXにトレーを詰める。 それを繰り返していくうちに、気が付くとベランダは白トレイで一杯になっていることがある。 花壇も花を植えているのかトレイを植えているのかわからないという状態。 こんなときに限って片付ける前に来客があり、うっかりベランダを覗かれたりもする。 その客人は無言でトレイだらけのベランダから視線をはずす。 無言で。 言え。 「うわー散らかってるね」ぐらい言うのだ。そうすればオイも、「あ、今日はね、ゴミだし前なんでね、こんな状態。 いつもはもうチョイキレイ。」なんて言い訳ができるのに。
すべてはこの白トレイが悪いのである。 肉や魚がトレイに入っているのは止むを得ない感じがするが、野菜はどうだ。 野菜なんて、そんな大そうご丁寧にトレイに入れて、ラップなんかかけなくてもイイ。 そのままビニール袋にでもいれるか、ヒモにくくってくれるか、できれば剥き出しのまま売ってくれればよいのである。 アサリなんて、きちんと密閉されたプラ製の透明容器に入っているのに、何故それをさらにまた白トレイでくるむのか。 なんでそんなに何度も包装しないといけないのか? そんなに白いトレイがすきなのか? 包みたいのかキミは?
とまあ自分のことは置いといてトレイの悪口を言ってみました。