メニュー

2006/04/07 なるほど

醍醐味とは

醍醐味とはなんであるか? ちょっと広辞苑で調べてみた。

【醍醐味とは】

  • 深い味わい。 ほんとうのおもしろさ。
  • 醍醐のような味。 すなわち美味をほめていう語。

うーんなるほど。 じゃ、醍醐ってなんだ?

【醍醐】

  • 五味のうち最上のもの。 乳を精製して得られる最も美味なるもの。
  • 仏教の最高真理にたとえる。

広辞苑 第5版より

醍醐って乳製品やったとね。 五味のうち最上か。 じゃ、五味って何? ちょっと調べてみよう。

【五味】

  • 5種類の味、すなわち甘、酸、鹹、苦、辛の総称。
  • 牛乳を精製する過程における5段階の味。 乳味、酪味、生酥味、熟酥味、醍醐味。

そうか。 「でもそんなもの食ったことも見たこともないぞ」ということで、醍醐作りに励んだ方がいる。 牛乳を精製してゆけば、醍醐味ができあがるハズ。

  1. まず乳味。 これはそのまま牛乳でしょう。
  2. 酪味。 サンスクリット語で書かれた涅槃経(ねはんきょう)では、 酪にあたる言葉は「ダヒ(dadhi)」。 インド料理店でだされる酸っぱいヨーグルトをダヒと呼ぶ。 だから酪とはヨーグルトのこと。
  3. 生酥味。 仏前にあげる火を、酥灯とも呼ぶそうだ。 酥灯は酥油を燃やしたもの。 ではその酥油とはなにか? チベットのラマ寺院では、バターを酥油に使うそうだ。 なので酥油はバター
  4. 生酥味はクリーム
  5. 熟酥味は固形バター
  6. そして醍醐味。 これまでも沢山の人が醍醐に挑戦しては失敗してきたという。 醍醐味の作り方を書いた古い文献もあるが、その通りに作っても、皆失敗しているという。 涅槃経にでてくる醍醐にあたるサンスクリット語を、英語辞典で調べると、「溶けたバターの浮きカス」とあるそうな。 そこで、無塩バターを沢山フライパンに入れて、弱火で熱してみる。 バターは溶けて液体になり、やがて小さく泡だってくる。 よく観察すると、黄身を帯びた白いものが、表面に浮き出してくる。 火をとめても浮きカスは消えず残る。 これをすくい取り、舐めてみると、この世のものとは思えないほど甘い。 これが醍醐だ!

醍醐を作るコツは、火加減にあるらしい。 さらに「政和本草」には、「醍醐の形は餅のようだ」と書いてあるそうな。 ということで、カスである醍醐を餅のように丸める工夫をしている同氏でありました。

とまあこんな風に書かれているのを本で読んだわけ。 作り方は難しいかもしれんけど、実は大変身近なところにあった醍醐味でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

けんた食堂が本になりました

けんた食堂が本になりました『うちめし道』

最近の記事

くらげ 2025年2月6日 new!!

Suicaの移行に四苦八苦

未来の自分の為の備忘録だ。

続きを読む

月例報告 2025年1月31日 new!!

月例報告2501

本年もどうぞよろしく。

続きを読む

ふぐの子糠漬 2024年12月12日

月例報告2412

来年もより良い年になるよう日々

続きを読む

2024年11月30日

月例報告2411

今年も残すところあとひと月。 

続きを読む

2024年11月27日

【カメラ】iOS 18 にモノ申す【改悪】

どんどん悪くなっていっている印

続きを読む


月別アーカイブ

カテゴリー
メモ
最近のコメント
タグクラウド
インスタグラムやってますー フェイスブックページへ ツイッターへ RSS 問い合わせ

ページトップへ