じっぷん
休日になると、気がつけば一日中スマホとにらめっこをしている子供達にハッパをかけようと、10分間のタイマーをセットして一緒に読書した。 10分間にした理由はない。
・・・とても子供と一緒にいるとは思えないような静寂のひととき。 意外と子供らも集中力を切らさず読みふけっている。 「ピピピピ」
アッという間に10分が経過した。 子供達は「短かった」と口を揃えた。 10分、といえばわずかな時間のようだけど、この単位は実に色々な物事を処理できるものなのではなかろうか。
今度は10分間掃除をやってみた。 はじめは小競り合いが生じてワザつくものの、3分もたてば皆黙々と自分の担当エリアを清掃している。 その行為が、もはや楽しくなってきているのが傍から見てもわかる。
これに倣(なら)い、自分自身にも10分集中タイムを実践してみた。 とりあえず、いくつか作りっぱなしで放置しているサイトを、10分区切りで更新してみた。 放置しているのはそもそもあまり気が向かないからだろうと自分で解釈しているがいざ、やってみるとはじめの2分間は本当にツラいメンドクサイ。
でも嫌々手を入れるうち、「なんでこんな作り方したかなあアホか」と過去の自分にツッコミを入れはじめ、やがては10分では到底事足りない再構築へと乗り出す気力が生まれるのだった。
このまま放っておけば、2、3時間は楽に経過する更新となってしまうだろう。 だがあえて、これも10分間で手を止める、という制限を自分に科すというテストを始めたこの七月だった。 果たしていつまで続くのか、まあがんばれ自分。