彼岸
彼岸ということで、彼岸花がちらほら道端に咲いている。 この彼岸花とは、元々野生に自生しているものではなく、ご先祖様方が故意に植えたのだそうだ。 だから彼岸花は、道端にはよく咲いているが、山中にはあまりない。 それは、人間が植えにいけなかったからだ。 よって、人間が生活している周辺に、彼岸花は咲くのである。
なんでご先祖様方は、彼岸花を植えたのか?
それはなんと、万が一食糧難に陥った際に、食べる為なのだとか。 要は、非常食なのである。 とまあこのような話を、オイの愛読書である「梅干と日本刀」で読んだ。 というか、ちょうど去年の彼岸の際に、すこし書いてた。 おはぎ →
たしか彼岸花の球根を食べるとかそういう話だったと思うが、なにも彼岸花だけではなく、先人達は、非常食として、他にも色んなところに食料を生活の一部として溶け込ませておいたのだそうな。
たとえば、信玄味噌。 味噌を固めに作りワラジ状に成形し、囲炉裏のある部屋の天井に釣るしておく。 すると、コールタールが味噌の表面に付着し、保存効果が非常に高まり何百年もの間保存に耐える。 何百年も、保存に耐えるのである。 おもわず2回も言ってしまうほどすごい。
さらに昔の家屋の「土壁」。 壁には藁(ワラ)が混ざっているわけだが、伊達じゃない。 なんと、そのワラも飢饉用の非常食なのである。 食べ物がなくなると壁をくずして藁(ワラ)を取り、お湯で戻して食べるのだそうな。
いやはやなんとも素晴らしい食へのこだわりというか執念というかなんというか。 ご先祖様方はすごい。
そういえば映画「黄金狂時代」で、かのチャップリンが革靴を煮て食べているシーンを見たときは、「これってもしかしてケッコウイケルのでは?」なんて考えもしたオイであります。 どうでもいい話ではありますが。
今年もおはぎのおすそ分けがきた。