ヒラスの真空パック | 保存食
長崎は、台風上陸の恐れがあった。 しかしその恐れはなくなった。 が、ここのところ雨がよく振り、海も荒れていたそうな。
だから居酒屋さんに行ってもイキのイイネタなんて入荷しているわけはなく、お刺身がなーんもない。 「ふんとにもう、大将、おたくプロでしょ。 理由はどうあれ、なにか刺身を用意してください。 自然の悪条件を、あなたの職人魂にてどうにか克服するのですよ!」と、無理な注文をしてみたところ、ありました。
大将が冷蔵庫からおもむろに取り出してきたひとつの真空パックの袋。 中には魚の切り身が入れられてある。 実はこれ、ヒラスの刺身を真空パックにて保存してあるものなのです。
今回のような「悪天候にて魚の入荷なし」まさにいざというときにそなえて大将が隠し持っておいたブツなのであります。 「うーん、それ、ホントに食えるの? いつ真空パックにしたの?」と聞いてみると、去年の冬に、真空パックしたのだそうな。 テレビショッピングで深夜にやってた真空パックの機械が欲しくて購入し、どうしても使ってみたかったから、目の前にあったヒラスのブロックを真空にてパック詰めして、保存してみたのだそうな。
微妙な素性はよくわかったが、あんまり食いたくないなと思いつつ、すこし切ってもらうと、ウマイの。 ウマイんでやんの。 真空パックってすごい。 うれしくなり、とりあえずまだ封を開けていないヒラスの真空パックを大将が隠し持っていることが判明したので、買い取ってきたのであります。 とりあえず今日の晩酌の友は確保したわけであります。