だからここどこ?
PCや携帯で地図を使う機会が増えた昨今、もはや人に道を尋ねることはないのではないかなんて考えたりもするが、やっぱり人力に頼るほかない詳細な微妙なニュアンスや位置というものがあったりもする。
しかし人には説明が上手な人とそうでない人がいるわけで。 運悪く後者に あたった場合は尋ねる前よりもやっかいな事柄に陥る場合なんかあるわけで。
家を建てたという。 見に来いという。 場所はどこかと尋ねたら、おおよそ見当のつくあたりなのだが、よくワカラン。 さ、説明してよ。
「あーそこんとこパチンコ屋あるだろ。 そしてそこ渡って、右をツーって行きながら、つきあたり曲がって、細い道の4番目か5番目あたりを入る。 そして右手を見ながら歩いていくと、本屋の並びにあるよ。 念のためFAX送るからさ、それ見ながらきてよ。 それでもわからない場合は電話ちょうだい。」
そうしてFAXが届いた。 もうバカかと。 おまえは年いくつかと。 これは地図と呼べるのかという地図風の落書きが送られてきたわけで、もはやこいつにこれ以上聞いても無駄だとという結論に至る。 現地で周辺の人間に聞いたほうがよかろう。
そうして目的地周辺に着けばどうにかなるだろうという楽観的な考えは安易に打ち砕かれ、路頭に迷うオイでありました。 結局招いた本人に迎えにこさせたというなんの落ちもない話でした。