月例報告2301
旅する兄弟
年明け、どうしても某スポーツ観戦をしたいという次男の要望に応えたのは親、ではなく兄だった。
それを聞いた長男は自分が一緒についていくと宣言し、ホテルの手配から交通ルートまで調べ上げて一泊二日の弾丸観戦を見事やり終えたのだった。
「大きくなったものさなあ…」父親は縁側で緑茶をススりながらしみじみそう思い、将来孫ができた時の事をあれこれ想像しては、顔をほころばせているのであった。
別れ
若い頃、よく一緒に飲みに行っていた方が亡くなったとの知らせがあった。 美食家で、大食漢で、大酒飲み。 それを画に描いたような人物だった。
お子さんが一人いたと思うが、もう成人しており後は悠々自適なのだと毎晩飲み歩いては、うまい店の情報を聞いてもいないのに教えてくれるような人物だった。
この数年は会えずにいたが、せめてあと一杯、酌み交わしたかった。