解決!【上がらない】漏電ブレーカー【落ちる】
このページでは漏電ブレーカーが突然下りて上げる事ができなくて困っている方向けの解決法を記しています。 お役にたてましたら幸いであります。
沖縄県に新居を構えた友人の家に遊びに行ってきた。
本日も沖縄は晴天ナリ、と言いたい所だったがあいにくの大雨で……。 だから室内でまったり過ごしていると、突如停電になったのだった。
「雷も鳴ってないのになんでやろ?」と友。
念のためブレーカーを見にゆくと、電気が落ちた原因は雷ではなく漏電ブレーカが下りた事によるものだった。
「ヒエエ、この家漏電してるぅ!」狼狽甚だしい氏。
そこで我も現場に向かい、懐中電灯片手に状況確認する事となった。 とは言っても私もまったくの素人でよく分からないのが実情で。
ひとまず分電盤を眺めると、無数に並んだブレーカースイッチの中でひとつだけ下りている唯一ボタン付きの巨大なブレーカーを目視した。
これが漏電ブレーカーである。
ひとまず上げてみようでないかとスイッチを↑にパチンとやると「触ンじゃねえ!」とばかりの勢いでバッチンと下がってくる。 もう一度試してもやはり速攻下りてくる。 こりゃ間違いなく漏電だ。
漏電ブレーカーの復旧法
素人は何を行ったかというと、電力会社へ電話したのだった。 なので今回ご案内する方法は、電力会社お墨付きの方法となる。
まず状況を説明すると、「あらそうですか」と肩に落ちたチリを払うかのようにアッサリと、事すんなりとした返答が返ってきた。 「これって素人でも復旧できるのでしょうか?」と聞けば「カンタンです」と心強い。
まず分電盤にある全てのブレーカーを落とす
第一にやる事はこれである。 そして漏電ブレーカーの隣には同じくらいの大きさをしたメインブレーカーがあるハズなので、まずそれと、漏電ブレーカーだけを上げてみる。
するとさっきまでダダこねていた漏電くんはすんなり上がってくれるでないの。
続いて沢山並んでいるミニブレーカーのスイッチを一つずつ、ゆっくりと上げていく。 するといずれかのブレーカーを上げたとたんに漏電ブレーカーが下りる輩が存在するので、そいつが本件の責任者だと判明する。
ちなみに今回はミニブレーカー上段の右から三つめを上げたとたんに漏電ブレーカーが反応する事が分かった。
漏電個所以外のブレーカーを全て上げる
漏電個所である「ミニブレーカー上段の右から三つめ」以外のブレーカーを全て上げる。 もちろん家中の電気は復活するので停電状態からは立ち直る事となる、ホッ。
漏電個所につないでいる家電をチェックする
漏電場所を特定できたら次に行う事は、その落ちるブレーカーにつないでいる家電をチェックする事だ。 たとえばポットが故障していて漏電しているとすれば、そこにつながっているブレーカーを上げたら漏電ブレーカーが落ちるという仕組み。
早速この家の主に、「漏電個所のブレーカーはつまりこの家のどのエリアの電源を司っているのか?」と聞けば「分からない」と即答されてしまった。
自分の家だろが!
たとえば部屋中の電気は復活しているのにトイレの電気だけがつかないとすれば、該当ブレーカーはトイレ専用のものだと判明するのだが、彼に調べさせても電気が来ていない場所はなく、すべて元通りに電気がつく、という妙な状況に陥った。
電力会社さんにもそう伝えると「オカシイですね。 電気がある場所にブレーカーはついているのでどこからしらに電気は来ていないハズなのですが……フフフ」と笑われてしまった。
つきましてはこの家族全員に聞き取り調査を行う事に。
最近、何かしらの電化製品をこの家に取り付けたりあるいはその逆だったりするような、何か変わった事をしやしなかったか、と。
私は一体沖縄まで来て何をやっているのか。
すると勢いよく右手を挙げたのはこの家の三男坊くん。
最近暑くなってきたので、部屋のクーラーのプラグをコンセントに昨日刺しこんだ、という。
原因特定
さっそく部屋に同行し、そのクーラーを確認した。 電源は来ているハズなのに、リモコンのスイッチを押しても無反応のクーラー。
まだ特定するのは早い。
すかさずリモコンの電池を念のために新品に入れ替えて運転ボタンを押すも、やはり無反応を貫くクーラー。
次にクーラーのプラグを抜いて、該当ブレーカーを上げても漏電ブレーカーが落ちるのかを実験。
すると無反応であった漏電くん。
つまりこのクーラーこそが犯人だったという事が判明したのだ。
電力会社によると、クーラー等の大きな家電には、その家電ごとにミニブレーカーが設置されている事が多いという。 まさにこの家がそうだったのだ。
事件解決を劇的に早めてくれた三男君には何かご褒美をあげると共に、さっそく新しいクーラーを手配してあげるべきである。
そしてはるばる沖縄まで来たにも関わらず漏電ブレーカー問題の解決に尽力した私に対しても、何か彼はお礼をするべきである、確かにそうである。
と言い残して帰路についたら昨日、サントリーのザ・プレミアム・モルツ500ml入24缶セットが届いた。