溺愛
次男(四歳)はママのことが大好きだ。
普通子供はママの事が好きなものだが次男の愛しっぷりはちょっとすごい。 くつろいでいるママを真正面からじっと見つめる次男。 しばらくして歩み寄り、 両手でママの顔をはさみ上げ、髪をやさしくかき分けてから、思い切りキスをする。
しばらくその状態が続いたあと、今度は何やら耳元でささやいている。 あとで家内に聞いてみたところによると「ママの髪ってサラサラできれいだねえ・・・」とか「大好きだよ」等甘い言葉をたたみかけてくるらしい。
ささやきがすんだあとは、熱い抱擁。
その光景を離れて眺めていると「真の愛」が伝わってくる。 「この時間が永遠に続けばなあ・・・」と彼は切に願っているにちがいない。 でも、至福の時間はそう長く続かない。
長女と一緒に「セレブごっこ」をして遊んでいた次女(二歳)は家内と次男のやりとりに気づいてしまい、飛んでいって引き離す。 次女の言うことは兄として聞かねばならないので、名残惜しそうに去る次男。 ママ奪還を果たした次女は、ベッタリ甘える。 その光景を遠くから、新聞紙で自作した刀を腰に差して口を真一文字に結び、見守る次男だった。
最初、小説の一節かなにかかと思ってしまった。。(*^_^*)
読み応えがありました♪