ダストステーション
もちろんゴミの量は半端ではない。
燃えるゴミの日は3袋、燃えない日は2袋、少ない日でこうだ。
朝から引きずるようにして4袋をステーションへ運ぶ途中、軽やかに一袋をつまんだ近所のおばさんと出会う。 しかも頻繁に出会う。
「おはようございます」と挨拶をする前からほほえんでいて、「いつも大変ですね」と声をかけられる。 「え、まあそうでもないんですけどね」と、まるで待ち合わせでもしていたかのように足並みそろえてダストステーションを目指す。
いつも野菜をくれるばあちゃんと会う。 4袋をチラ見して、「よけえ、食いすぎたいね!」と毎回同じことを言う。 「まあね」とすれ違う。 たどり着き、かごを開け、袋を放り込もうとしたところで息子がもう一袋かついで走ってきた。