危篤?
「今回ばかりはもうダメかもわからんよ。」
と母から連絡があった。 じーちゃんだ。
じーちゃんは93歳でついこの前ビールを一緒に飲んだばかりである。
そのじーちゃんが病院に運ばれ、今回ばかりはヤバいらしい。
もう聞き飽きた。 これまでも、じーちゃんは幾度となく危篤、危ないと言われ続けており、初めのうちは真に受けてあわてたりしたが、なんてことはない、面会するとピンピンしているではないか。 周囲が大げさすぎるのだ。 すこし風邪をひいたりするとすぐ危ないと言われてしまうのだ。
そりゃ93歳だし、体のあちこちがどうかあったりもするが、本人が元気だと言うんだから。
この前会った時も朝から晩までカマをといでいたし、話をしてもしっかりしていいた。 だから今回も大丈夫だろうと安心して病院へ向かう。
「おー、オイか。」
とじーちゃんは迎えた。 ホラやっぱり危なくない。 母によると、ここ何日か食事を残すので、もしかしたらと思って…という話だ。 あーめんどくさ。
結論。 じーちゃんはまだ大丈夫、以上。