こんなお店
一見さんが訪れると、全席空いているにもかかわらず「只今満席。」なんて真顔でおことわりされるという酒処があるらしい。 カウンター席のみわずか7席で、大将は強面。 しかし、出てくる料理はマニアックで、店の常連客の半数以上を占めるというプロ料理人たちや食の専門家がおもわずうなるほどの出来栄えだという。 酒の種類も極めて豊富。
そんなお店のウワサを聞きつけた女の子2人が尋ねてきて、運良く座れたという。 そうして料理を楽しみつつ、酒を楽しんでいたわけだ。 しばらくして女2人は大将との溝が少し埋まったかな? なんて思い、軽い気持ちで聞いてみたわけだ。
「大将、その網焼きしている肉に今振りかけたものは何ですかー?」
この質問が、大将と女2人に大きな深い、決して埋まることのない溝をこしらえたのである。 とにかく大将の仕事に口をはさんではいけないわけだ。「あんだこら、え、オレの仕事がそんなに信用できないのかい。 帰れ。 帰れーっ!」と一喝。
一人の女の子はビックリして一瞬にして酔いは吹き飛び、大泣きしながら店を飛び出した。 その女の子の走り去る姿を見ながら、「もう来んなよコラ。」と追い討ちをかける大将。 一人取り残された女の子。 こっちも泣き出すまでは時間の問題か。 ああ恐ろしい。
いくらどんだけ常連の男でも、女連れで入店し、「オレこんな隠れ家的穴場職人風厳選美味酒処知ってるんだもんね。 どうだカッコイイでしょ。」なんていう下心が大将に見抜かれると入店できないらしい。
とにかく純粋に食を酒を楽しむため以外の入店は、お断りなのだ。 こんなお店、いかが?
サービス業の原点を忘れてる店には行きたくないですねw
ですです