女について
とある有名ラーメン店へO氏と行く。
オイ的には「エイサ、エイサー。」とかなんとか言いながら麺の茹で湯をジャボジャボこぼしながら水切りをし、とにかく店のスタッフ全員でわめきちらす店の、カツオの効いたスープを味わいたい気分でもあったが、連れのO氏のたっての希望により別の店にいくことになった。
あいや、行列ができてる。 しかしそれほどの行列でもないし。 最後尾に並び、入店後は「とりあえず生2」を注文する予定なので、肴のつもりで餃子を2人前あらかじめ注文しておく。
さてようやく入店できた。 さ、生を注文して餃子も体よく運ばれてきた。 ラーメンを食べる前に一杯やりましょうよ。
O氏は語る。 O氏の話の9割は女の話である。 なんでも気のある女というものが、必ず問いかけてくる質問があるそうだ。
「女いっぱいいるでしょ?」
と。
とりあえずこのように聞かれた場合、自分が落としたい女であればあるほど、「いーや、女なんていないよ。 オマエだけだよ。」あんて自分の実直さをアピールせんがために言ったりしがちだかこれは誤りだと。
O氏の場合はこう答える。
「うんいっぱいいる。 山ほどいる。」
これはなぜかというならば、上の様に答えてもついてくる女というものは、「自分は山ほどいる女の中の一人」だと解釈しているということ。 これはフランクな大人の遊びができるということらしい両人一致で。
女:「女いっぱいいるでしょ?」
男:「いやキミだけさ。」
なんて答えた場合。 ついてきた女は相当執念深く独占欲が強いので、遊ぶにはリスクが強すぎてキケンだということらしい。
このようなあくまでも0氏の考えだが、ウンウンうなずいて話を聞いていると、なんだか他にも変なことを話しだしそうなので、面白がって調子にのせてみる。 「すいませーん。 生ビールおかわり。」
昔O氏がいれこんだ銀座の女が出世して、店をもった。 招待をうけたので出向くと、なんとそのお店は100坪ほどの広さであり、カウンンター3本。 この広さにテーブル6席。 敷き詰められたじゅうたんの毛の長さは6cm。 とにかく座っただけで15万円。 こんな店らしい。
ここまでの話を聞くのに小一時間。ラーメン有名店に来て、ラーメンを注文せずに1時間ほど経過しているわけだ。 もはやO氏の話はとどまることをしらない。 なんかもうしゃべりたくてウズウズしている様子。
「ここではこれ以上しゃべれん。 ウォッカ専門店に行こう。」というO氏の誘いに乗らざるをえず、結局ラーメンを食べずに店を出たのでありました。