青春の味・大きか銀チョコ
あんた銀チョコ知っとるね?
ずばり説明すれば、細長か銀色の袋に入った「チョコかけコッペパン」さね。 パンの真ん中には切れ目の入っとって、間には生クリームのたっぷり挟んであるとさ。 ね、いかにも高カロリーって感じやろ(笑)。
でもそれが育ち盛りの学生には有難くてね、一個でそこそこ腹の膨れるパンて、少なか小遣いばやりくりせんばいかん少年には大人気やったとさ。
福岡が本社のリョーユーパンさんが作りよってね。
家から弁当ば持っていく日も、足りんで腹減って購買部に走ってからこんパンば買うてかじりつきよったっさ。
昔はたしか「大きか」ていう形容詞はついとらんでだた「銀チョコ」ていう名前やったて思うけどね。 サイズは昔とえーった変わっとらんごたる感じば受けるね。
買うにはちっとコツのいるとさ。
パン箱にズラーッて銀チョコの並んどるやろ。 そしたらまず無作為に銀チョコば一個、手に取ってみるとさ。 そして上げ下げしてその重さば確かめんね。 いくつか試せば、中には明らかに他よりズッシリ重たか個体のあるとさ。
つまりチョコや生クリームの多かとば選ぶったい。 もちろんそいば買うていう寸法さね。
ただ夏場はチョコの溶けるけんほどほどにしとかんばばい。
あーなつかしか。