食べるラー油
近年ラー油周辺が慌しいことは知っていたが、「食べるラー油」とは何事か。
「ラー油を、食べる? あのねえ、あなたは油を飲みますか? 食べるも飲むも同じ、体壊すぞマジで。」という忠告に耳も貸さず流行りもの好きのカミさんは一瓶買ってきた。
「オイはラー油は食べん!」と言い張ったが、すこし気になる。
いざ蓋を開けてみると、食べるラー油とは、ラー油自体をグビグビ食べるのではなくて、ラー油に浸してある食材を食べるものだということがわかった。 この食べラーはチリメンジャコだった。
そりゃ、油に食い物浸せば旨いよ。 鶏コンフィとか牡蠣の燻製とか。 食べるラー油って、ラー油を食べんじゃないんだ、フーンと納得。
『ちりめんじゃこのラー油浸し』という名前じゃ売れんだろう。 食べるラー油とはまたネーミングの妙。 そういえばうちのラー油は自家製で、フと瓶の底に溜まった唐辛子のカスを口に入れたことがあった。 食えないこともなかったんだよなあ。
ナムルにラー油を浸るぐらい使えばカロリーが気になるものの無論旨い。 これもまた、食べるラー油と呼んでもいいような気がする。