城山市場
もう何年も前から気になっていた場所がある。 それは長崎市内にある城山市場の跡地。
城山市場が一体いつ頃まで開かれていたのかは知る由もない。 ただ、車で通り過ぎる度に目に入る欠けた木製の看板がかなりツボだったのだ。
こんな看板は今時作られていないだろう。 当時はこうやって木をくりぬいて作るしか方法がなかったのかもしれないが、それにしてもイイ味出した看板だ。 特に「認」がたまらん。 できれば譲っていただきたいぐらいだ。
いつもは後ろ髪引かれながらも通り過ぎてしまうだけの所、今回ばかりはもうガマンできない 。 車を近くに止めて、中を覗いてみることにした。
薄暗い場内。 50メートル程の一本道が通り、両脇にお店がずらりと並んでいる。 魚屋、野菜屋の看板が見られる。 その看板がまたいい雰囲気で興奮する。 昭和の空気がそのまま残っている。 営業を続けている店は、残念ながらないようだ。
昔は賑わっていたんだろうなあ。 よく取り壊されずに残ってくれたなあ。 でもなんかもったいないなあ、何かに使えると思うんだけどなあ、城山市場。
日本各地にもまだこんな場所、残っているんだろうなあ。 ああ、旅、してえなあ。