節分豆まき恵方まき
節分は忙しい。
2月3日の夜、晩酌をしていると突如豆まきが開始される。 毎年鬼とみなさているので四方から豆がぶつけられる。 顔に当たるのは慣れてしまったが、酒の肴に豆がまじったりするのはいただけない。
とりあえず晩酌セットを非難させてから、鬼役を演じきる。 酒が入っているのでテンションの高まりが早く、1歳半の息子を本気でビビらせてしまって少し反省とかする。 途中、豆を年の数だけ喰えと指図されたのでいっぺんにほうばると、むせて倒れそうになった。
カミさんは今年はじめて恵方巻きとやらを買ってきた。 子供たちからのリクエストらしい。 保育園でも恵方巻きを作って食べたらしく、今年は東北東をむいて、無言で、巻きずしに丸ごとかぶりつくという作法まで身につけている。
娘はかぶりつく前にこっちを向いて「話しかけないでね」という。 無言を忠実に守る気だ。 話しかけるなといわれてハイそうですかと聞くヤツはいない。 娘がかぶりつこうとした瞬間、「あのさ、何々ちゃんって何組だったっけ?」と聞いてみた。
娘は凍りつくようなまなざしでこっちを見てからドスの聞いた声で「だから話しかけないで!!」とキレた。
皆がかぶりついたあと、オイは真逆の方角を向いて、しゃべりながら、普通の巻き寿司のように切り分けて食べた。