ホタルへ
ホタルシーズンだということで、山奥へ出向いた。
この場所には久々に来たんだけど、なんだか雰囲気違うなとか思ったら、 河川がコンクリートで舗装されていまっているわけだ。 なんとさらに上流 にはダムが作られているとか。。 慣れ親しんだ自然を破壊するな。ボケ。 なんて考えながら、日が落ちて、ホタルの発光する様を観察できるように なるまでしばらく散策してみることにした。
オイと息子で「あーやっぱ山ん中は空気が違うな。」とか上質な空気を 吸いこみながらしばらく歩いていると、現地住民と遭遇した。 その現地 住民(以後K少年)は、尋ねたとこと、カエル取りに没頭している最中だとか。 そんなK少年に、我々は、ホタルを観察しにきたという趣旨を伝え、さらに この辺でなにか面白いところはないか?と、聞き出してみたのである。
「あるよ~。」と、K少年。 (以下K少年の証言があまりにも難解だった ので、オイ要約)
川に沿ってずっと上流へのぼってゆくと、獣道がある。 そこからさらに5分ほど山のなかに入っていったところにアーチ状になった 大きな岩があると。 そこをくぐると小さな広場があると。 そしてその広場 は昔平家の落人が逃れ隠れた場所なのだと。 だから地元の住人はその場所を まつり、K少年が生まれる大分前までは年に一回お祭りが開催されていたと。 しかし今ではそれもすっかりすたれ、地元民にも忘れられた場所になろうとしているらしいのだと。
「お、面白そー!」ということで、K少年を我らガイドに任命し、K少年、オイ、息子の3人で、いざその場所を目指した。 オイと息子はビーサンに単パン半そでという夏たけなわスタイルで、このような格好で山の中に入るなんであまりにも無防備すぎるわけではあるが。
木々が茂り、おそらく年中湿っているのであろうコケがびっしりと張り付いた歩きにくい山中を息子を小脇に抱えながら登るオイであったが、その場所がこんなに遠く、また道が険しいとは思いもよらなかった。(すでに20分は歩く) しかしこのK少年、ホントにその場所わかるのだろうか? 遭難したらどうしよう。 なんて不安もよぎるなか、ようやくたどりついたわけだ。
K少年が言う通りそこだけ木々がなく、ちょっとした広場になっている。 そして奥にはほこらのようなものがあり、なかにはこんなものがまつられていたのである。 ↓
少し不気味だなと思いつつも一礼し、落ち葉を少し払い、一枚撮らせていただいた。 あたりも少し暗くなってきたし、そろそろ下山しようか。
3人泥だらけで元の場所に戻り、いそいでヨメにこの世紀の大発見を伝えに走る。 えーいこの際、K少年も連れて行こう。 ヨメは我々を見るなり、オイと息子が何故泥だらけなのかということ。 そしてK少年という人物がくっついていることにビビり、それが後に怒りへと変化し我々に降り注いだのでした。
その後無事ホタルを見ることが出来たのだか、写真をとる気力はもはや無し。 家路についた。