小学一年生のたくちゃんは、すごい特技を持っている。
それは他のどの子よりもいち早く、シーズンになるとまず真っ先に、クワガタをハッケンできるという能力だ。
夏になれば朝、公園にあるクヌギの木によじ登るたくちゃんの姿を毎日のように見る。 スルスル降りてくればいつも、手にはクワガタを持っている。
「僕はこの木のどこにクワガタがいるか全部知ってんだ。 まずあそこでしょ、それとあそことあっち」
休日、次男と散歩していたら、クヌギにたくちゃんの姿があった。
「さすがにまだ早いのでは?」と思えば、やはり手にクワガタは無かった。
「たくちゃんおはよう、最近どう調子?」と聞けば、なんと答えたと思いますかたくちゃんは。
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長女とイチャイチャしていると、家内から声がかかる。 「ちょっと!」
家内が指さす方を見れば次女がほっぺたを膨らませている。 少しうつむいているが目はギロリとこちらを見ており、憎悪の念が突き刺さる。
そういう事かと慌てて次女にも声をかけるが時遅し、スネてどこかへ行ってしまった。
こういうところが次女のすごく可愛らしいところなので、時にはわざとスネるように長女にだけ声をかけたりしている父を許してくれ。
だって大好きなんだものキミのことが。
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家族で遠足に出かけた。 弁当の作り手は珍しく家内であり、
前日からおかずのリクエストを受け付け、早起きしてせわしく仕込んでいた。 重箱に詰めると楽だが、
個別に弁当を広げて食べたい子供たちなので、六人分となれば結構手間取る作業になる。
とにかく子供たちは弁当を待ちわびており、朝ごはんをしっかり食べてきたのに、
目的地に着けば、即弁当を食べることになる。
弁当を広げ、勢い余って好物であるエビマヨを真っ先に食べつくしてしまった次男。
彼は、キョウダイたちに「おねだり」をはじめた。
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帰宅するやいなや長男は、宿題が山ほどあると自室に閉じこもった。
今日の夕食は、彼がリクエストした「チーズ入ハンバーグ」である。
いざ夕食の準備が出来、家族は銘々席についたが、長男が現れない。 いつもならば真っ先に陣取るであろう男が来ないのだ。 ただ事ではないと様子を見に行った。
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「なんだか左のほっぺが腫れてるみたいなんですけど打ったりしませんでした?」
今日も元気よく園へ駆けてった次女を一目見るなり先生が言った。
「いえ、特に。 私が見た感じいつも通りなんですが・・・あ、ちょっと今日はムクんでますかね」
先生は納得いかない様子で首をかしげながら次女を教室へと連れていった。
昼さがり、園から家内に電話があったそうだ。
「一日過ごしてみたけどやっぱり左のほっぺが腫れていると思うんです。 本人に聞いてみたら、なんか耳のうしろのところが痛いと言ってますけど・・・」
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朝食時、子供たちにヨーグルトを食べさせるようになり数年になる。 旬の果物の上にヨーグルトと、ハチミツをたらす。
気分によりヨーグルトとハチミツの種類を替えるのが作り手としての楽しみであり、何か珍しいヨーグルトはないものかとデパートをうろついていて見つけたのが、手作りカスピ海ヨーグルトのセット。
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友人一家が遊びに来ており、みんなで晩餐中である。
友人の息子二歳(以下キー坊)は「ウマー」と言いながらしきりにエビフライにかじりついている。 が、用意しているタルタルソースをつけて食べるのではなく、アジの煮つけの煮汁に浸しながらかじっている。
こりゃ新しい手法だと感心していると、彼が旨いと言っているのは、実はエビフライそのものではなく、魚の煮汁であることが判明した。 その証拠に、エビフライはちっとも減らないのだった。
よく見ると、煮汁にエビフライの先をチョコンと浸し、それにかぶりついて汁をチューチュー吸っている様子。 どうあれ、新しい食べ方をする子である。
食事が済むやいなや、キー坊は父親の所へiPhoneを借りに行き、ひとり寝転んでアンパンマンを見始めた。 これが夕食後の習慣であるらしい。
驚いたのは、そのiPhoneを操る手つきのこなれ具合だ。 二歳なのに、ふてぶてしさすら垣間見える、大人顔負けの、iPhone5が発売される事なんて、とっくの昔に知ってる風の手つきだった・・・。
毎年九月に入ると、子供たちの通う保育園ではぶどう狩りに行く。 それをいつも次男は楽しみにしていて「ぶどう狩りに行くけん水筒よういしておいてね」とか「いっぱいとってくるけんね」と張り切っているのだが、今年は天候に恵まれず延び延びになっていた。
先日ようやく行くことができ、丸々したぶどうを三房もいで帰ってきた。
夕ご飯を食べた後、皆でぶどうを食べるんだと冷蔵庫のドアを開け、椅子を引いてきて、棚の一番高いところに自ら仕舞った。
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次女
どういうわけか、次男から恐竜フィギュア一式を譲り受け、それで遊ぶのにハマっている三歳女児。 乱暴に扱うものだから、頭をポキリと折ってしまった。 次男ですら破壊することはなかったおもちゃなのに。
「なおしてー」と手に持ち駆け寄ってくるのだが、果たしてこれがくっつくのかどうか・・・アロンアルファで接着を試みるも、くっつかないのであきらめた。 新しいものを買ってあげるしかない。
さておき、うっかりアロンアルファを指にたらしてしまい、右手の人差し指と中指がぴったりくっついて離れなくなってしまった。 しばらくぶりに感じるこの焦り。 こうなると、しつこいんだよなあ。
子供達に指を見せ、「ホラ、指がくっついてとれなくなっちゃった、これじゃあもう、一生チョキできないなあ」とボヤいてみると、それに食いついたのが長女であり「ウソ!一生とれないの、嫌だー!」と激しく心配してくれた。 そこで急いで風呂に浸かり、ふやかしてとった。
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「オイー、洗濯物がプールに落ちて濡れてるー」とベランダの次男。
「あ、そー。 あげといてね」とオイ。
次男はベランダで水遊び中。 オイはガレージで洗車中という構図だった。
ガレージからはベランダの次男がかすかに見えるが、次男はこちらから見られていることには気づいていない。 手を止めて、しばし彼を観察する。
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