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2015/05/17

4人の我が子へ500冊以上読み聞かせをしてきた父親が選ぶベスト絵本集全30冊+1

よるくま

よるくま

寝てもいないし起きてもいない。 ウトウトというよりも、寝ているほうに近い。 言わば「夢うつつの人」に話しかけるのは、よくないことだと昔祖母からよく聞かされた。 夢うつつの人と会話をすると、延々と話し続けるのだという。

この状態よくわかる。 エモイワレヌ気持ちよさがあるんだよなあ。 狙って作れる状況でもないところが尊い。

夜中、男の子のところに突如現れた黒い小熊。 くろくまは、お母さんがいなくなったと男の子に打ち明けた。  そこで二人はお母さん熊を探しに夜の町へでかけていった。


熊は本来恐ろしい動物のはずである。 山でばったり出会いでもすれば、それはもう・・・動けないハズだ。 でもハッキリ言って、よるくまは、かわいい。 というか、「くまはかわいい」というイメージは広く定着している。 くまのぷーさん、テディベア、個人的に馴染み深いベアブリックは、かわいいクマの代表格だ。

この絵本の最後のページが好きだ。 見事な終わり方である。

絵本のデータ

  • 作者:酒井 駒子
  • 出版社:偕成社
  • 発行:1999年10月1版、2007年10月55刷

子供がこの本を好きなところ

お母さんをさがしにいくところ


パパ、お月さまとって!

パパ、お月さまとって!

親バカということだろう、娘に頼みごとをされると断るのはムズカシイ。  「絵本買って!」「髪乾かして!」「折り紙しよう!」「かくれんぼしよう!」 「保育園の帰り迎えに来て!」「ランドセルは黄色にして!」「りんごをむいて!」

これらは許容範囲、実現可能なことだが、

「水道からファンタがでるようにして!」「100階建てのお家にして!」 「明日からパパの髪型ちょんまげにして!」「お姉ちゃんが欲しい!」等はちょっとむずかしい案件だ。

この絵本はタイトルどおり、パパにお月様をとってもらうよう、 娘がお願いをする。  パパは「そんなことできるわけなかろうもん!」とは言わず、 長ーいハシゴをもってきて、ホントにとってみようと試みてしまうのだ。

はたしてパパは、お月様を娘のもとへ持ちかえることができるのだろうか。

娘の頼みなら月でさえも、というパパの気持ちに共感できる。  そして、本の仕掛けが面白い。 ギミック付絵本の成功例といえるだろう。

絵本のデータ

  • 作者:エリック・カール、訳者:もり ひさし
  • 出版社:偕成社
  • 発行:1986年11月初版1版、1989年7月初版9刷、1990年7月改訂1版、2009年10月改訂129刷

長女がこの本を好きなところ

(絵本が)ひらくところがすき


どろぼうがっこう

どろぼうがっこう

とある村はずれに「どろぼうのための学校」がある。 ここの生徒たちは皆どろぼうだ。

授業内容はもちろん、立派などろぼうになるためのもので、宿題を出されていた生徒たちは、校長先生を前に発表をする。 しかし、なかなか優秀な生徒はおらず、校長先生は頭を抱えてしまう。

今日、いや詳しく言うと今晩は、どろぼう学校の遠足だ。どろぼう学校の遠足だから、やはり普通の遠足とは違う。 大きくて立派な、お金持ちが住んでいそうな建物を見つけ、校長と生徒は、忍び寄ってゆくのだった。

力強いタッチで描かれた絵はいつ眺めてもいいものだ。 息子もこの絵が大好きなのだが、作者のかこ さとしさんはあとがきでこう語る。

この話の原作は、かこさんが論文の下書きの裏に走り書きした紙芝居だったらしい。 ところが、いざ子供たちにみせてみると、大好評だったという。 このことからかこさんは「子供たちは表面上の派手さに惹かれるのではなく話の中身を重要視している」ということを教えられたのだという。

絵本のデータ

  • 作者:加古 里子(かこさとし) 絵・文
  • 出版社:偕成社
  • 発行:1973年3月 1刷 2008年4月 116刷

子供がこの本を好きなところ

ぬきあし さしあし しのびあし、のリズム。


じごくのそうべえ

じごくのそうべえ

軽業士のそうべえは、自慢の芸である「綱渡り」を披露していた。

ところがうっかり足をすべらせてしまい、転落死してしまう。  あの世・・・火の車に乗り三途の川まで行き、鬼婆に着物をはぎとられ、 ついに閻魔大王の前へ進んだ。 閻魔の後ろには「浄玻璃の鏡」が掛けられており、 死んだ者が生きている間に行った良い事、悪い事が映し出されていく。

そして判決の結果そうべえは・・・地獄行きとなってしまった。

同じく地獄行きを言い渡された山伏、歯科医、医者と共に地獄を巡る珍道中。  様々な地獄を前に、彼らは臆することもなく、それぞれの強みを活かしてゆく・・・。


力強い線で描かれた色とりどりの鬼たちはいかにも凶暴そうであるが、 どこかコミカルでちょっとおっちょこちょいだったりする。  全篇を通して関西弁なのは「桂米朝の上方落語、地獄八景」をもとにした物語だからである。

ルーツが落語ゆえに、最後のオチがまた秀逸。 第1回絵本にっぽん賞も受賞している作品だ。

絵本のデータ

  • 作者:田島 征彦(桂米朝・上方落語・地獄八景より)
  • 出版社:童心社
  • 発行:1978年5月1日初版発行、2009年10月26日114刷発行

子供がこの本を好きなところ

鬼が屁をするところ(長男)・鬼がくしゃみをするところ(長女)


もこ もこもこ

もこ もこもこ

この絵本には文章がない。 「もこ」「にょき」「ぷうっ」というオノマトペアだけで構成されている。 人や動物は登場しない。 なにやら「もこっ」としているものと「にょきっ」としているもの、「ふわふわ」したものがでてくるだけだ。 一応ストーリーらしきものはある。

こんなヘンテコな絵本なのに、子供たちにはめっぽうウケがよい。 とくに一歳前の幼児は大好きである。 読んであげると、あまりにも喜んでもらえるので、親としてもうれしくなってくる。 「もこ」や「にょき」という音は、言葉を話しはじめる前の幼児でもたやすく発することができるゆえ、絵本の内容に参加できることが人気の理由だと考えている。

我が家の『もこ もこもこ』は、現在三代目である。 その理由は、「ぱちん!」というページにきたら、子供がそのページを叩くからである。 叩かれ続けた本は、次第に朽ちてゆくのだった。

「あれ?もこもこは?」

子供は時折もこもこしたくなるものらしい。

絵本のデータ

  • 作者:谷川俊太郎作・元永定正絵
  • 出版社:文研出版
  • 発行:-

子供がこの本を好きなところ

「パチン!」というページ。 適齢:10ヶ月

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