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美味かもん雑記帳 > > 夏なのだ
2013/07/19 雑記

夏なのだ

夕方でも青空

今の子供が見れば驚く程のカブトクワガタが昔はいた。

子供の頃、夏休みになれば毎年婆ちゃんの田舎へ遊びに行った。 何が楽しみかというと、朝早くから出かける「カブトムシ取り」であり、当時はまだ瀬古選手のようにシャープな体躯をしていた叔父が一同ひきつれて山に入ったものだった。

ある日狩場がマンネリ化したので開拓しようと、別ルートから入山を試みた。 すると子供達は一斉に「ギャア」とさけび声をあげた。 瞬間焼けるような激しい痛みが走る。 どうやらミツバチの巣をつっ突いてしまったらしい。

楽しいはずのカブクワ採集は一転修羅場と化し、逃げ惑う子供らを必死で統率しようとする叔父は青くなった。 皆転がるようにして表へ駆け出た。

ズキズキ・・・足、腕、背中。 子供たちはそれぞれ刺された部位を押さえながら、シクシク泣いている。 ほとんどの子は意気消沈して家へ帰ったものの、数人の子供はそれでもなお、カブクワに対する執着をみせて現場に残った。 そしてきっちり採集して帰った。  木を蹴る度に疼く足。 右ひざにできた三か所の刺し傷を、今でもありありと覚えている。

先日友人一家が遊びに来、良い天気だったので公園へ散歩に出かけた。 子供たちは一緒になって原っぱを走り回り、顔を真っ赤にして汗を光らせ、屋内で遊ぶ際には見せない輝かしい笑顔を見せた。

帽子を脱いで、それでバッタを追い掛け回したり、女の子たちは花をつんで指輪をこしらえたり。 「なんか刺さった」と友人の次男坊が帰ってきたのでよく見れば、スネに何やら刺さっている。 ん?これは見覚えあるトゲ。 まさしく、幼き日の苦い思い出であるミツバチの針だ。 ミツバチは刺すとトゲが抜け、そこに残った肉が的の体内に毒を送り込み続ける様になっている。

さぞ痛かろう、ミネラルウォーターを買ってきて傷口にかけ、爪先でトゲを抜いた。  「焼けるような痛み」があるハズなのに、本人別段ケロリとしている。

家に戻ってかき氷を食べ、髪が生い茂っている男子三人を並べてバリカンで坊主にしてやった。 八月に入ったら、カブトムシの穴場に連れてってあげるから泊りにおいでね。

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