次女最強伝説

「4人兄弟中最強」とウワサの次女(1歳)が、ミズボウソウにかかった。

これまでに上3人の子供たちもかかったが、皆幸い軽症だった。 「次女がいちばんヒドい」というカミさんの判断だが、すでに快方にむかっている様子。 早めの受診が功を奏したようだ。

すでに次女は元気にあばれまわっているが、保育園は最低10日間休まねばならないよう決められているらしい。 でも家の中だけで遊ぶことには満足できていない様子。 夕方涼しくなった頃、散歩に連れて行くことにした。

近所は大体散歩しつくしているので、車にベビーカーを積みこみ、少し遠出して知らない土地を散歩してみる。 よく冷えたお茶と、バターロールを携えた。

見晴らしのよい丘にある、屋敷の前を歩いていたら、庭から年老いたゴールデンレトリバーが駆け出してきた。 どうやら放し飼いの様子。 こっちは幼児を連れているので一瞬緊張するが、スキを見せるとワンワン吼えてくると思ったので、シカトしてゆっくり歩き去ろうとした。 だか、老ゴールデンは併走しながらついてきたのだった。

「あちゃー、泣くかも・・・」

次女の顔を覗き込んでみると・・・「ワンワン! ワン!!」と指差し、手を叩きながら興奮していた。 泣く様子もない。 犬耐性があったんだねえあなた。

しばらくついてくると、老ゴールデンは引きかえした。 「犬、大きかったねー」と声をかけると、まだ興奮さめやらぬ様子。 「ワンワン!」と口走る。 もしもほかの兄弟だったら、目の前にデカい犬がせまってくれば、きっと泣き出したに違いない(とくに長女)。 やはり次女最強伝説は本当だったのだ。

ではそろそろ戻ろうかと車へ引き返し、次女を抱きかかえようとしたその時、「ワンワン・・・ヒェーン・・・」と、泣き出してしまった。 泣くときはいつも豪快に「ギャオー!」と大音量で泣くのに、蚊の泣くような声。 とてもかなしそうである。 抱きかかえ背中をトントンユサユサしているとおさまったが、突然の事だったので驚いてしまった。

やっぱり犬が怖かったのだ。 目の前に犬が現れた瞬間、怖かったのだけど、驚きのほうが大きすぎて、泣くことがどっかに飛んでいってしまっていたのだきっと。 そしてわれに返り、恐怖が戻ってきた。 と解釈する。

かえって悪いことしたなあ・・・

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