2006年8月アーカイブ

喜界島

kikai

「あのねえ、きかいじまっていう焼酎があるの。 美味しいから今度飲んでみてね。」 と、妙なスナックのママに教えられたのは、一体何年前になるのだろうか。 それすら 記憶は定かではないが、定期的に、ヤル、焼酎。

「キカイジマ?」と音だけ聞いても、キカイジマとはなんぞ? という疑問しかわかない。 「機械島?」なんていうイメージをもったりもして、焼酎の名前としては、なんだか非常に マズそうなイメージだね、なんて思ったこともある。  そして意外と近くのディスカウントストアで普通に売られていたので、一升瓶を買う。

「キカイジマって喜界島って書くんだね。」とひとり納得し、飲むとウマイ。

このトロリとした焼酎は、黒糖焼酎である。 そういやなんだか甘みを感じる。

「焼酎の直売」なんていうお祭りというか、祭典があり、いってみる。 すると、真っ黒なTシャツ の背中側に、喜界島と黄色の文字で書かれた、イカスTシャツを着たおばちゃんが、ウロチョロしている。  後ろをついていって見る。 売り場に到着。 そのおばちゃんは、喜界島を作っている会社の人だったのだ。

喜界島の試飲をもらう。 いつも飲んでいるので、そりゃウマイ。 「おばちゃん、コレおいしいね。  いつも飲みよるバイ。」と言うと、 「あーっ、ありがとね。」と、人工的でない、純天然の笑顔で、答えてくれた。 近くのディスカウントストアで 購入しているぐらいなので、別にこのデパートのお祭りで、2割り増しぐらいの値段で、買う必要もないのだけれど、 おばちゃんの人柄にマケタ。 一升瓶2本ちょうだいよ。

なんだか少し、オイとおばちゃんの間の距離が縮まり、その他、自社製品を試飲させてくれる。 そして、 愚痴る。 「いやー島からここまで飛行機で来るのも、乗り継ぎしないといけないし、大変なのよ。」 「ホントはね、こうまでして売りたくもないんだけど、まー付き合いというか、売り場に置いてもらっている関係上、 しょうがないんよ。」 なんて語る。 「ほー。 ホー。」と聞く。

でもね、おばちゃん。 オイはおばちゃんとこうして話して、喜界島という焼酎が、なおさら好きになりました。 喜界島を 飲むたびに、あなたの顔が思い浮かびます。 顔の見えない商売が増えてきているこの世の中ですが、大変でしょうが、 売り歩いてみてください。 あなたのファンは、きっと、増えていくハズですから。 長崎から、応援しております。

喜界島酒造株式会社

「強2」ウインナー

2uin

ウインナーは、ウマイ。

母ちゃんが、弁当のおかずに恒久的に入れていたから、一時期食傷したのではあるが、こんなに便利な食べ物というのもナカナカ無い。

飲んだ! つまみがない。 あ、冷蔵庫のなかにウインナーの袋発見。 何故かシルベスタ・スタローンを思い出しながら、 その2袋が一組になった少々開けにくい袋を切羽詰って歯で食い破り、茹でる。 蒸す。 炒める。 揚げる。  どのように調理してもウマイ。 がしかし、

オイがオススメする調理法というか食べ方は、強2ウインナーである。

「強2?」なんて疑問符が浮かぶことは当然なので、強2ウインナーの説明をさせていただきたいと、存ずる。  まずはそのウインナーの封を破り、ウインナーを取り出す。 そして、適当な器に移し、ご自宅の電子レンジでチンする のである。 それだけ。 でも、その電子レンジの出力を、「強めに設定」しなければならない。 強く、チン、するのである。

我が家のボロ電子レンジには、オートでチンする他、「強め」「弱め」の設定ができるようになっている。 そしてその強弱も、 2段階に調節できるようになっている。 その強弱の、「強2」で、チンするのである。

ブーン、ブーン、パチパチッなんていう音がする中、小窓から、中のウインナーの様子を見守る。 入れる前の、1.3倍ぐらいに、 ウインナーがふくれている。 ときたま、「ボシュ、ボシュー。」なんていう、ウインナーの皮が若干破裂する音がしたらしめたもんだ。

電子レンジのドアをオープンすると、入れる前とは打って変わって、はちきれんばかりの、いや、多少はちきれたムチムチの 汗ばむウインナー現れるハズである。 いやハズである。 それを、つかみ、マスタードとか、塩とか胡椒とか、レモンの絞り汁とかで むしゃぶりつくと、ウマイのなんの。 色んな酒の、つまみになるわけである。

さらに「強2×2ウインナー」というのもある。 電子レンジの設定を、強めに強めにチンするように指令し、 一度チンし終わっても、さらに同じ条件でチンするのである。 要は、チンを2回繰り返すのである。  そうすると、強2だけだとムチムチ豊満ボディーだったウインナーが、 干しすぎたスルメのように、皺シワのお婆ちゃん風になり、こう書くとなんだかかじりつきたくないが、いやはや なんの、皮がウマイ、パリパリのウインナーと、変身するのである。

ちなみにページトップ画像は、強2ウインナー。  ご家庭の電子レンジの機能と相談して、強めにチンしてお試しくださいまし。

森からし蓮根

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ヨメはオイの嫁である。 さらに子供らにとってはママだ。

そんなヨメは、ママさんバレーチームで活動中であるのだが、チームメイトに、「どのような団体に所属しても必ずひとりはいるイヤなヤツ」というのが やはり存在するらしい。

そのイヤミなおばちゃんは、試合の際などには自作弁当を持参し、 中にはかならずカラシレンコンが入れられてあるという大のからし蓮根好き。  ヨメからこの話を聞かされていて、ようやくそのイヤミのお弁当を見ることができた。 からし蓮根が4枚は入れられていた。

からし蓮根はたまに酒の肴としてつまむけど、ご飯にも合うんだね。 へぇー。

そのイヤミおばちゃん、リーダーでもないのにリーダーのように振る舞い 、いちいち何にでも首をつっこんでくるのだそうな。 バレーのことだけではなく、駐車場に車をとめる順番まで指定してくるという仕切りぶり。 監督よりも監督然とした振る舞いに当の監督さんはマイッテいるのだとか。

そんなイヤミおばちゃんは昨日、チラリチラリと、練習中に、どこかで見たことのある「青いハンカチ」を使い、汗を拭っていたのだそうな。 半分ムカツキ半分カワイイおばちゃんだな、とオイは思ったがヨメは超ムカツクと言ってた。

krf

いやいやそうそう、からし蓮根の話。 このからし蓮根は、イヤミおばちゃんとはなんの関係もないもの。 そう、熊本の名店、森からし蓮根のものである。 衣がはずれるのを注意しつつ、薄めに切って、ちょっぴりかじりながら、飲む。 もしも辛いものがニガテな方は、マヨネーズをつけながら食べるとよろし。

森からし蓮根公式

「ニューロンの回廊」を見ながらスイーツ

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晩酌しながらBS見てたら、モジャモジャ頭のおじさんが現れた。 この人は茂木健一郎という脳科学者なのだそうだ。 公式サイト → クオリア・マニフェスト

そんな茂木さんがナビゲートする番組が、 「ニューロンの回廊」 。 各界著名人の脳力を脳科学者が解析していくというなんだか脳脳した番組。 それに辻口博啓氏が出演していた。

辻口博啓氏というのは、パティシエ界のワールドカップであるといわれるクープ・ド・モンドをはじめ、世界大会で3度優勝し、「パティシエ世界一」と呼ばれる人物で、自由が丘「モンサンクレール」のオーナーシェフである。 詳しい経歴などは公式サイトに詳しく載っているのでいちいち説明しないけど、なんでも和菓子屋さんの息子さんなのだそうな。 そしてある日友人のパーティーに招待されたときに食べたショートケーキの美味しさに心奪われ、そこからパティシエを目指すことになったのだと、番組中で語る。

建築物の壁に、ワラを混ぜ込むと強度が増すとかなんとかで、そこから着想してそれをケーキに応用したのだとか、ケーキの切り口、すなわち断面や、そこから流れおちるソースの見え方にもこだわっているというお話をフムフムそうなんだと聞きながら、「あ、そういや冷蔵庫に甘いもの入っていたな。」と思い出し、酒の 肴にしていたカツオの刺身をほうりだし、冷蔵庫を開ける。

ヨメがほぼ毎日買い置きしているという長崎のケーキ屋さんARITAの箱がデンとあり、数個のケーキのうちから、食べたそうなものをひとつ選んでテーブルに戻る。 そして辻口氏の話を聞きながらほうばるアリタのケーキは、いつもよりも2割増に美味しく感じられたのである。

このように影響されやすいオイだけど、アリタのケーキは影響されなくともウマイというのは言うまでもない。

九州ケーキコム>アリタのページ

エセ角煮まんじゅう

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角煮まんじゅうとは、長崎卓袱の中でもスターであり、近頃全国的にも長崎名物として知られるようになったオイシイ食べ物ではあるけれども、そんな角煮まんじゅうも、作り方によっては、マズイと言い切る。

お盆に田舎に帰省したときのこと。 どんなに食べ物が豊富にあろうとも、とりあえず寿司を頼んでしまうのは、ばーちゃんの習性として黙認するが、今回我々を出迎えようとばーちゃんが88歳にして新たに挑戦したおもてなしに、自家製角煮まんじゅうがあった。

そういえば去年、檀流の東坡肉の作り方を伝授した覚えがある。 それをこの夏、マスターしたのだばーちゃんは。

おそるおそる、少しハニカミながら、角煮まんじゅうを3個お皿にのせて運んできたばーちゃんは、オイらが口にするまでその場を離れない。 オイと、息子は各一個づつ角煮まんじゅうを手にとり、ガブリとやる。

「くーっ、マズい。」

そもそも角煮の作り方がてんでいけない。 ばーちゃん、忘れたのか? トンポーロを作るんだよ。 檀さん直伝なんですよ。 そこんとこしっかりやってくれないと困るんですよ。 だってこれは角煮のまんじゅうですよ角煮の。 角煮が、肝腎、なんですよ。 と、申しますか、この煮ブタは味がしませぬ。 しいて言えば、水の味がしまする候。

さらにひえー、なんだこのまんじゅう生地。 フワフワでなくスカスカ。 これはまんじゅうていうか、麩(フ)ですな。

いやしかしばーちゃんを目の前にして、そんな酷評できっこない。 顔色ひとつ変えてもかわいそうだ。 ここはひとつ、耐えるんだ。 オイは大人である。  「うん、ばーちゃん、よくこんなの作れたね。 いい線いってるよ。 おかわりないの?」こんなもんで上出来であろう。 そしてやんわり、「も少し角煮を煮たら、も少し味が染みて、もっと美味くなるかもね。」と伝えた。

ばあちゃんは喜んで去る。 その間、実は息子が「マズー」なんて言わないか、ドキドキしていた。 前に息子は某ちゃんぽんチェーンのお店のちゃんぽんを食べて、「うえ、まずい、まずー。」をはっきり店員が聞き取れる声で連呼したことのある、まったく空気が読めない男である。 要注意人物であるからだ。 しかし、そんな息子もだまっておりこうに完食していた。

あとで聞いた話、そのマズい角煮自体はばーちゃんが作ったのだが、まんじゅう生地は、どこかの直売所から、購入してきたのだそうな。 安くて、オマケもしてもらったのだそうな。 それを聞いたオイは、マズさの責任を、まんじゅう生地のせいにすることにした。 だってまんじゅう生地もマズいことには変わりないんだもの。

「ばーちゃん、さっきの角煮まんじゅうね、角煮はともかくまんじゅう生地がね、もうひとつだったね。 何? あのまんじゅう生地は、ばーちゃんが作ったものではないの? そーなのー。 いやどーりであまり美味しくないまんじゅう生地だと思ったよまったく。 まんじゅう生地さえ上等のものを使ったら、また違った味になったろうね、ばーちゃん。」

まんじゅう生地を作った方、悪く言ってごめんなさい。 でももう少しちゃんと作ってください。 そしたらまたばーちゃんに買いにいかせるから。

ラーメン二郎に触発されて

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ラーメン二郎という店をご存知だろうか。

ご存知ってオメェ誰でも知ってるよそんなもんでやんでいバロ畜生・・・なんて口角泡を飛ばしてコアでマニアな通なファンにしかられそうな気がしないでもないが、一応知らない方のために少し説明をすると、説明をしようと思ったが、こちらのサイトに詳しくまとめられているので、リンクを張らせて頂くことにする。

ラーメン二郎PC店

とある人物の「とにかく一度は食べてみるべきですハイ」という証言をもとに、出向いてみると、いまどきのおしゃれなラーメン屋の外観とは180℃異なる、えーっと(言葉を選ぶ)質素な店構えのコジンマリとしたお店があった。 昼飯どきで、若干行列ができている。 食券を購入し、席が空くのを渇望しつつ、様子を眺める。

店員は3名で、無駄口叩かず黙々と、まるで悟りの境地に達したかのような無表情で、業務にあたっている。 時々トンコツスープの入った寸胴を角材で底からかき混ぜる。 店の奥には粉袋が山積みされていて、せっせと手打ちで麺を作っているらしい。 一方お客は黙々と、淡々と、ラーメンを食べている様子。 我々よりも一足早いお客がなにやら店員と短い会話をする。 店員:「ボソボソ・・」お客:「全部」

ハハーん、「全部」ね。 よしよし。 オイもボソボソと何か言われたときには「全部」と答えることに決定する。 そしてさらに待つ。 席が空く。 席につく。 となりの客を観察する。 なんだかハシを口に運ぶスピードが遅い。 どっちかっていうと、もうあまり食べたくないような気配がひしひしと伝わってくる。 これは、おいしいラーメン屋ではなかなか見ることができない箸使いだ。 味が合わなかったのであろうか。

オイのもとにも店員が現れ、「トッピングどうしますか?」と、聞く。 ボソボソはトッピングの件についての会話だったのである。 カウンターに張られている紙によると、ニンニク、野菜、脂、醤油、それぞれの分量の多い少ないを指定できるのだとか。 なるほどね。 全部ってこういうことだったのか。 そりゃーもちろん「全部」

ボソボソからしばらくして、ラーメンが運ばれてきた。 らーめん。 らーめんかこれ? どんぶりに山盛りされたもやしとキャベツ。 その下にのぞく極太の手打ち麺。 これは食いごたえがありそうですな。 どりどり。 「ズ、ズ、ズ。」とスープをススル。 うーん豚骨醤油とは聞いてはいたが、豚骨醤油というよりも、なんだか、長崎にある某ちゃんぽん屋のスープに似ているな、というファーストインプレッション。 野菜は山盛りと書いたが、山盛りどころの騒ぎではない。 中華料理屋の野菜炒め単品よりも、きっと分量は多いはずだ。 麺があらわになるまでには、相当ムシャムシャやらないとイカン。

麺。 見るからに太く、手打ちのコシがあり、ラーメンというかなんというか、ちゃんぽん麺よりも太い。 そしてその分量。 いつまで食っても、麺がなくならない。 丼の底に箸がつかないかという恐るべしボリューム。 チャーシューと呼ぶには厚すぎる豚肉の塊。 これ、完食できるのであろうかという不安が一瞬頭をよぎる。 そして、となりのダルそうに食べていたお客は、おそらくこのボリュームに参っていたのだということを、悟った。 オイはというと、間をあけると満腹中枢がフル稼働しそうなので、とにかく、急いで食べまくる。 しかしいっこうにそのラーメンは減らない。 チャーシューラーメン大盛りさらにビールまで注文してしまった自分を恨む。

というわけで、ラーメン二郎のラーメンの味は云々というその前に、とにかく超分量が多いいや多すぎるというのが完食した感想で、食べ盛り育ち盛りの方々には大変心強いお店であろうと思われる。 安くもあるし。 いやでもきっと、よく味わえば、ラーメン自体もおいしいハズである。 だってマズいものをそんなに大量に食えるはずもない。

そんな二郎にインスパイアされて作ってみたのが、ラーメン二郎風ちゃんぽん。 野菜はキャベツともやしのみのテンコ盛り。 チャンポン麺も通常の2倍。 スープは鶏がら、豚骨にいつもよりも多めに煮干だしアゴダシをプラスしたもの。 これに七味をかけて食べる。 いざ食卓へ、テンコ盛りのちゃんぽんを運ぶ。 それを目にしたヨメのこめかみに、青筋が浮かぶのが見えた。

不ぞろいなオクラたち

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オイん家のとなりのとなりのとなり、空き地、またとなりには、「となりのミヨん婆」なるバアちゃんが住んでいる。 いや、となりのミヨん婆とは、オイ家が勝手にそうよんでいる名前であってくわしく厳密にいうと・・・その話はまた今度にして、オクラ。

朝起きて、玄関を開けると、脇にザル盛りのオクラが置いてあった。 また、となりのミヨん婆が配達してくれたのであろう。 ありがとね。 ミヨん婆は、いつもこうやって、早朝、だまって、自分の畑でとれた作物を置いといてくれる。 どれもゴツゴツして不恰好だが、ウマイ。 今回のオクラもまたしかり。

日も暮れだし、夕涼みをしているミヨん婆に、今朝もらった野菜のお礼と、食べた感想を伝えるのが習慣ではあるが、たまにはそのもらった野菜を使って調理し、もっていってあげる。 今回は、オクラのナムル風味。

okuran

オクラのおろし和え というテもあったが、ナムル仕立てにするほうが、カンタンでもあり、ノンベエのミヨん婆の酒の肴にもなるかなというささやかな気遣いでありやした。

居酒屋スナック

看板には堂々と居酒屋を謳っているくせに、いざ入店してみると、そこは少しさびれたスナックだった。

塗料のはげまくったカウンターに、若干湿り気を感じさせるイス。 8坪ほどの店内には、この店には不釣合いなほど気高いママがひとり。 おそらく若いときはそーとー美人だったはず。

一応居酒屋なので、おしながきがあるが、どれも料理というかスナックで供される程度のものばかり。「生と枝豆ください」と注文すると、なんだか迷惑そうである。 突然カランカラン、と、ドアが開く。 「あら、いらっしゃい。」と、ママ。 オイが入店したときとは手のひらを返すように一変したやさしいもてなしにて、お客を迎え入れる。

そのお客っていうのがまた、イイ味だしてんの。 風貌は昭和風。 ドデカイサングラスをかけている。 髪は長髪げ、ヒゲわっさりなんだけど、紳士風といったヨクワカランかんじ。 この人が、オイのとなりに座る。

なんだかとっつきにくそうな人に見えたけど、話をしてみると微妙に面白く、なんでも映画のプロデューサーなんだとかいって、オイにチラシを見せてくれて、小一時間、語りに語られる。 生命の、神秘を説かれる。 一呼吸おくごとに、焼酎をトクトクトクと、注いであげると、それを美味しそうに飲みながら、口も滑らかになっていく。

カランカランと、ドアが鳴り、またお客が入ってきた。 今度は3人。 やはりママは、やさしく迎え入れる。 皆常連さんなのだ。 ひとりはギターケースをかつぎ、もうひとりはデブっちょのおばさん。 そしてひときわ異彩を放つもうひとりは、見た目はまんま、内田裕也。 白髪のストレートなロンゲが、綺麗である。

ともかくこのお店は、この濃い常連さんたちの隠れ家であり、わりと一見さんはお断りといったようなお店なのである。 お客さんの年齢層は高く、オイは浮いちゃっている。 でもせっかくだし、楽しまなきゃ損でしょ。 と、仲間に入れてもらい、楽しく飲んだわけである。

三島由紀夫の話をさんざん聞かされているところで、「カランカラン」と、ドアが開く。 そこには、60過ぎ?ぐらいの小さなおじさんがいた。 相当年季のはいったギターをかかえている。 常連さんたちは興奮する。 このおじさんは、「流し」なのである。

3人連れのお客のうちの、デブのおばちゃんは、シャンソン歌手なのだとか。 そのおばちゃんが歌ったのをきっかけに、ママが、「東京キッド」を歌う。 流しとの息もぴったりで、もう、すごく、上手い。 その次はデカサンのおじさんが、「ぼくらはみんな生きている」を熱唱。 そしてそれにあわせて内田裕也風が踊る。 彼はパリで活躍する舞踏家なのだとか。 そして、素晴らしいショーをタダで楽しんでいたオイは、「なにやってんだ!オマエも歌えよっ!」と怒鳴られ、半ば強引に、石原裕次郎をズラッと歌わせられたのである。

以上新宿の、とあるお店でのお話。

田舎へ | 見つめる赤いトラクター

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というわけでヨメと娘を家に残し、息子と共に田舎へお泊りにいってきた。 交通機関を駆使しても、なんだか夏休み然としないので、できるかぎり歩いてみることにする。

普段は車で一瞬通り過ぎるだけのばーちゃん家までの道のりも、こうして歩いてみると、なかなか味なもんだね、息子よ。 先は長い。 時間は、ある。 のんびり歩こうよ。

いつ来ても、田舎なんだな、ここわ。 ぼくぁー、なんだか、うれしいんだな。 なんちゅうかこう、ほっとするんだな、ぼくわ。 なんて、山下清然として歩いていると、目の前に、ふぁー赤ーいトラクタぁーが、現れた。

じーっとこちらを見つめているようなきがする。 物悲しそうな雰囲気もあるが、どうもこちらを小ばかにしているような顔つきに見えないでもない。 ずいぶんくたびれているようではあるが、もう引退されているのか、まだまだ現役なのかもよくわからん。 フと、小さい頃に、無断でばあちゃん家のトラクターに乗り込んで、暴走させて、危うく川へ転落しそうになったことを思い出して、一瞬ヒヤリとして、また歩きだした。

木造建築

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実に昭和を感じさせる小店を見つけ、四角いビニール袋に入ったカキ氷をひとつ買い、息子と食べながら歩く。 この辺の家は、木造が多いな。 一体いつ頃建てられたものなんだろ。 手すりらへんとか、好き。 この家には土間があり、そこで子供達が遊んでいた。 身なりを見ると、おそらくこの辺の子供ではないことは確かで、お盆で帰省してはしゃいでいるといったところなんだろうね。

田んぼ

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広大な田んぼのちょうど中央に小道がはしっており、カエルを追いかけながら通り過ぎていく。 四方が緑に囲まれていて気持ちよかね息子よ。

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「ブーン」と、左っかわからデカい音がするので、近づいてみると、そこにはなんと、ラジコンヘリがっ。 遠目から見ると中田英寿風の顔立ちのおじさんが、中田英寿然としたそっけない態度で、まるでフィールド上の中田英寿を髣髴とさせるようにヘリを機敏に操縦している。 ヘリから白い粉が出ているので、おそらく農薬を散布しているものだと思われる。 中田氏の顔は無表情ではあるが、きっと、心では「ウヒャヒャ」と喜びながら、作業しているに違いない。 「ちょっとだけ操縦させてくんない?」 と、心で訴えながら親子二人、しばらくヘリを見守る。

クラシックを聞く牛ら

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こんな田舎のど真ん中で、遠くからクラシック音楽がかすかに聞こえてくる。 誰だ? 昼間っから優雅にキメこんでいるヤツは。 なんと、牛だった。 牛舎(牛舎というか、民家カスタム)からかなり大きなボリュームでなんていう曲かは知らんが昔音楽の授業で聞いたことがあるであろう、うっすらと聞き覚えのある曲が流れている。 これは田舎だからできる音量で、都会だと、いや都会でなくとも周辺に民家があると、いくらクラシックだからといっても、うるさくて、苦情がもちこまれること必至であろう。

ていうか、牛さんらもホントは少しウルサイと思っているのかもしれない。 犬の嗅覚は人間の300倍だとか聞いたことがあるが、牛の聴覚は、人間と比べるとどうなんだろうか? 少なめに見積もって、牛の聴覚が、人間の2倍だったと仮定しよう。 それでも一日中この倍の音量でクラシックを聞かされたら、発狂すること必至であろう。 いや、少し遠慮して、牛の聴覚が人間のそれの1/2だったとしよう。 いやでもそれでもうるさいよ、このクラシック。

乳牛に音楽を聞かせながら育てると、乳の出がよくなるのだとか、その他なんかにも音楽を聞かせると美味しくできあがるだとか聞いたことがあるが、この牛さんの場合、肉牛なのだろうか? 何故、音楽を聞かせると、よい効果が得られるのだろうか? もしかして、牛がリラックスするからであろうかー? それならば、やはりこの大音量の、クラシック音楽では、リラックスできないと、オイは考え、息子にその意見を聞いてもらい、少し気が済んだ。

ていうかそもそもいくら音楽で心地よくさせたからといって、居住している建物がボロくて、なんだかジメジメしていて、非常に狭くて・・・牛さんのことを思ったら、もうこれ以上書けない。

お盆灯篭

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お盆には、先祖を出迎えるための明かりとして、提灯を玄関先に吊るすのであるが、毎年数件は、その提灯の火が原因で、火事が発生している。 せっかくご先祖様を思ってともした提灯が、まさか火事の元になってしまうとは、悔やんでも悔やみきれない。 お盆時期には、かならず新聞で見かける記事。

そのお盆の提灯だが、普通家紋等が入ったベーシックなものが使われるが、地方によっては、上の写真のような、ド派手で豪華なものが使われる。 きらびやかで、さぞ、ご先祖も、お喜びのことでしょうな。

棚田

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高台から棚田が見える。 よくもまあこのように自然の地形をいかして、整然と田んぼを作れるものだと、見入る。 しばらく進むと、棚田の真中に大岩がポツンとあるのを見つける。

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あとで聞いた話、この岩は、昔地震があったときに、上のほうから滑り落ちてきたのだとか。 近くに民家もあることだし直撃しなくてよかったよね。

ばあちゃんの煮つけ

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そしてようやく息子と2人、歩きに歩いてばーちゃん家にたどり着いたわけである。 今晩は花火や、カブトムシ取りに出かける予定ではあるが、とりあえず腹ごしらえをせねばならぬ。

実をいうと、今回の3時間にわたる道のりをずっと、カレーをかついでやってきたのである。 デカい登山用のリュックを背負って。 カレーは漏れないように蓋のキッチリと閉まる圧力鍋に入れ、がんばって歩いた。 圧力鍋の蒸気排出口から少しカレーが漏れることを考慮して、ビニール袋でその辺を密封しておいた。 このカレーを、ばーちゃんに食わせようという魂胆だ。 小麦粉を炒める際には息子も手伝ったので、オイと息子の合作ということにもなる。

ばあちゃんはというと、ばあちゃん流のおもてなしとして、いつものようにお寿司を注文してくれていて、ばーちゃん製ありあわせの煮付けを作っておいてくれたのである。 なーに昆布がデカくったってかまいやしない。 ウマけりゃいいのである。

おわり

え残暑?

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ニュースで「残暑厳しい中云々」なんて言ってる。 え、もう残暑なの? 只今夏まっさかりではないのかい? えーっ、夏が終わっちまう。

「た、大変。 もう残暑なんだって。 残っている暑さなんだって。」 なんてヨメに驚きを伝えると、ヨメいわく、こよみの上ではもう秋なんだとか。 サミシーし。

このままでは夏らしい思い出のないまま、夏が終了してしまう。 焦るオイは、何を考えたか、蚊もいやしないのに、とりあえず蚊取り線香をさがしだしてきて、焚いてみる。 うーん、ニッポンの夏の香りがするね。 じつに夏っぽい。

しかり蚊取り線香の香りをかいだだけで、夏を満喫した気分になるのも物悲しく、「お盆休みはどちらまで?」なんて人に尋ねられたりでもして、「いやどこっていうか、家で蚊取り線香をかずんでいました。」なんて答えたら、不気味な変人あつかいである。 さて。 行動せねばならぬ。

花火を買わねばならぬ。 夏。 花火でしょ。 爆竹を息子に経験させてやらねばならぬ。 長崎人の、登竜門でしょうな。 じゃーとりあえず花火屋に寄ろう 。 そうだ、田舎を満喫しにいこう。 ばーちゃんにでも泊りがけで会いに行くとしよう。 しかも車を使ってはなんだか雰囲気でないので、JRでいくとしようか。リュックを背に、水筒もって、虫かご持って、 息子と、男二人旅でも決め込もうではないか。 というプランが今たったので、早速でかけるとするか。

あ、浮き袋ものっていかねば。 っていうか欲張りすぎだぜオイ。

冷たい緑茶 | オイ茶

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最近ペットボトル入りの濃いお茶を見かけるという話を書いたが、オイだって負けちゃーいられない。

負けちゃいられないって、別に競ってもしょーがないんだけど、オイが濃いお茶を欲しがるとき。 それは、二日酔いの朝である。

けだるい。 いやじつにけだるい朝。 昨日、いやさっきまで飲んでいたジャックダニエルが、今現在胃の中や頭の中で暴れまわっているような気がする。 なんだか、非常に具合が悪い。 酒、ちゃんぽんしすぎたぞ。 と、こんな日もある。

こんなときは、風呂を沸かす。 あっつーい風呂をいれる。 そしてダルい体を引きずりこむようにして、風呂につかる。 「ふーっ。」しばらく瞑想状態。 そして、風呂につかり、12分ぐらい経過した頃からだろうか。 じんわりと、汗が噴出してくる。 体が熱い。 いますぐ風呂から出たい。 うーんこれもまたキツイ。 あーもうだめ。 ガマンできん。 しゃーない。 「ザバァ」と、湯船から出る。 そしてすかさず、冷水シャワーを頭から浴びせかける。 「うっひょー。」一気に体はクールダウン。 そして、また、風呂に体を沈める。 汗がにじみ出てくるまで待つ。 出る。 冷水シャワー。 

とまあこれを3回ぐらい繰り返した頃だろうか。 体中からまさに汗が滝のように流れ始め、止まらなくなる。 こうなるとしめたもので、文庫本でも持ってきて読みつつ、風呂につかる。

もうこれが気持ちがいいのなんの。 {汗 = アルコールやその他体中に蓄積されている毒素} という感じがして、汗が出るにつれて、みるみる頭が冴えてくるのがわかる。 おもわず、「風呂、好きだぞ。」と言葉に出る。

こんだけ汗をかくと、ノドが渇く。 ていうか、飲んだ次の日は、ただでさえノドが渇いているのにこんだけ汗を出したら大したもんだよ。 そりゃかわく。 そして、ここで、冷蔵庫に用意しておいた、通常の倍は茶葉を使用して抽出したであろう濃い濃い緑茶に沢山氷を入れて、キンキンに冷やしたものを取りに行く。 そして、半ば浴びるようにして一気に飲み干す。 オイ復活。 今日もがんばるですけんね。

とまあこのように、濃い茶を日頃愛飲しているわけである。 そしてこの際のむお茶のことを、今度から「オイ茶」と呼ぶように、今決めた。

おーいお茶ノベルティー

oitya

ペットボトル入りお茶業界に異変が起きている。

いや異変というほど大げさなことではないが、「濃い」バージョンのお茶というものがちらほら見受けられる。 要は、伊右衛門というペットボトルのお茶があるとすると、それを濃くしたものが、売られているわけである。

早速購入し、飲んでみる。 普通のものよりも、明らかに濃い。 これをウマイと感じるかどうかは、購入者次第といったところ。 オイは元々濃いお茶を飲むのが好きなので、どっちかってーと、この濃いほうが好きではあるが。

「おーいお茶」にも濃いバージョンがある。 しかもペットボトル首の部分にオマケがぶら下げられている。 どっちかってーと、いつもは、おーいお茶よりも伊右衛門派なオイではあるが、オマケがついているからという、ただそれだけの理由により、おーいお茶の、濃いヤツを飲んでみる。 やはり濃い。 でも味が濃いと、どのメーカーのお茶もみんな同じ味のように感じるような気がするんだけどそれはそれで構わない。

オマケは、ポストイットだった。 おっと、3Mのサイトを除いてみると、ポストイットというのは商標であり、「ポスト・イット(R)と呼べるのは、当社の粘着メモだけです。」なんて書いてある。 なのでこれは粘着型着脱式糊付小紙とでも呼ぼうか。(以下こう呼ぶ) ぴったりのケースに収まっており、ストラップもついているので携帯にでもつけてみたらどうかと思うが、そもそも携帯をもっているのであれば、それほど付箋紙の必要な場面はないであろうとひとり考えてみる。

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以下こう呼ぶなんて書いたが、もう呼ぶことはなかった。

風呂に浮かぶ物体

※今回の記事は食に関する記事ではなく、食欲をそぐ話です。 なるべく食事中には読まないようにしてください。-以上オイからのお願い-

息子と娘、それにオイといういつものメンバーで風呂に入っていたわけだ。 最近暑くてね、汗を大量にかくから入念に入浴しないとね。

息子は3歳になり、割と分別がつくようになってきたので、お風呂へ大量におもちゃを持ち込むことをやめた。 最近では、海水浴用に購入した箱メガネ(デッカイ水中メガネのようなもの)だけを持ち込み、おとなしく風呂の底を観察したりしている。

娘は1歳半。 やんちゃざかりである。 言葉もあまり通じないし、やりたいほうだい。 箱メガネでよろこんでいる息子も、娘がはしゃぎだすと、それに共鳴するかのように、ハイテンションになっていくそして水かけ大会なんかが始まる。 父親のオイは、狭い湯船でのその騒動に迷惑している。 予想していたとおり、いつのまにか2人のターゲットはオイになっており、たらいで頭からお湯をかけられたり、シャワーでやられたり、ときに息子はこともあろうに湯船の湯を口に含んで、それをオイの顔に高圧にて噴射したりもする。 これは保育園のプールで習得した技術なのだとか。

娘といえば、兄をマネして湯船の湯を口に含む。 そして、飲み込んでしまう。 「あーっ、違う違う。 飲んだらダメだ。 出すんだよ。 これは飲みものではないよキミ 。」と、注意するも、逆にそれを面白がって、なおさら飲む。 もはやしゃーない。

そんな遊びがエスカレートしていくにつれて、息子はオイにも「いますぐ湯を口に含んで発射せよ。」という命令をくだす。 しゃーない。 言われたとおりにやると、ふっきれてくる。 一度口に含んだならばもうあとはいっしょである。 こうなりゃ徹底的に口から湯を噴射して、子供と大人の違いを息子に見せつけてやらねばならん。 オイ、張り切る!

息子が一度に口に含める湯船の湯の量というのも知れたものだ。 到底大人のそれにはかなわない。 息子、防戦一方になる。 そしていつもこのように苦境に立たされると息子は必ずなんの脈絡もない話をふり、オイの意識をそらせるという少しセコイ技を使ってくる。 今日も同じである。 オイの高圧噴射に耐え切れず、「パパ、パーパ、パパッ! 見てよ。 なんかあるよあそこ。」

もはや風呂湯噴射の鬼と化していたオイは、いつもよりも若干強めの息子の主張に、一瞬我に返る。 「ん?何?」 息子が指差すあたりを見ると、そこには、浮いていた。 アレが。 これ見よがしに堂々と優雅に。 熱中しすぎて娘の存在を忘れていたら、娘は、ひとりこっそり、オイや息子とは逆の方向から、「大なるもの」を発射していたのである。

それを発見したときの落胆振りはなかった。 だって、いままで散々湯船の湯を口に含んできたでしょう。 これだけ長い時間やっていれば、少しはその湯を飲んだかもしれん。 息子は間違いなく飲んでいる。 娘もやはり、飲んでいる。  うわーどうしよう。「おーいヨメ、大変だっ。」

駆けつけたヨメはそれを見るなり爆笑。 慎重にソレをすくい出して、オイ、息子、娘は風呂に一から入りなおすことになった。 いくら自分が被害をうけていないからといって、爆笑されても困るんだけど。

とにかく、子供は風呂につかって気持ちがよくなると、ソレを出すという話だけは聞いていたのではあるが、まさか自分がそれをまのあたりにして、さらに被害まで受けるとは思いもよらなかった。 とりあえず3人は風呂に入りなおし、一応正露丸をひとつづつ飲んで、身の安全を祈ることにした。

チューチュー

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息子がハマっている食べ物にチューチュー(正式名称か)がある。

保育園から帰宅すると、まずカルピス。 そして間髪入れず、チューチューへと流れていくわけだ。 息子的には、チューチュー一本ぐらい食べたぐらいでは当然モノタリナイのではあるが、ある日親子揃ってチューチューのテイスティングに乗り出して、一袋10本入りぐらいのチューチューをすべて食べてしまい、小一時間ヨメに説教をくらったという事件があった。 それ以来、我が家では、「チューチューは一日一本までそれ以上食ったらどうなるかわかってんだろうな」というキビしいルールができあがった。

なので息子のその一本のチューチューにかける意気込みは熱く、冷凍庫内から厳選することから始まり、大事にしばらく眺めておいて、「割れ」とオイに持ってくる。 「ペキッ。」と、くびれ部分から半分に割り、両方とも息子に差し出す。 「ウーヒャヒャ」という感極まるときにのみ発せられる雄たけびを発した後、もくもくと食べ始めるのである。

2本になったチューチューを両手に持つ息子は、必ず突起のないほうから食べ始める。 これは何度も観察した結果、100%の確立でそうなる。 理由はよくわかっていない。 このようなことから、オイ家の冷凍庫内にはチューチューは切らさずに常備しているわけだが、切らしてしまうときもある。 そんなときはあわてて買いに走るわけだが、大体チューチューというのは、どんなお店でも、何故か常温で売られているわけである。 なので買ってきてからすぐには、食べることができない。 まず凍らせないといけない。 しかし、息子待てない。 「まだー×10」

冷凍庫から取り出すにはまだ早い、完全に固まってはいないということは充分にわかっておきながら、過剰なリクエストに答える為に一本のチューチューを取り出す。 固い。 でも芯が柔らかい。 すなわち、まだ食べごろではない。 「割れ」と息子。 「パキッ。」もとい「グニャ。」

凍り方がパンパなチューチューは、決して割れまいと最後の抵抗をする。 それでも無理やり割ろうとすると、そのくびれの部分から、シャーベット状のチューチューが飛び散りまくるという、最悪の結果になる。 なのでチューチューは多めに在庫しておかなければならないという教訓。

カキ氷屋さんになる

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子供らが通う保育園で、夏祭りが開催されるという。

手伝える保護者は、なんかやってくださいというので、逆になにを手伝えばよいのかを聞いてみると、カキ氷屋さんなんてどう? といわれた。

おーあれ前から一度やってみたかったんですよオイ。 と、二つ返事で引き受け、人生初の、カキ氷屋さんとして、デビューしたわけである。

一杯150円。 イチゴ味と、メロン味があり、お金を払った人には、どちらかを選ぶ権利がある。 肝腎なカキ氷を作り出す道具は、オイ個人的には、手動式の、なんだかレトロな手回し式のヤツでシャリシャリとやってみたかったんだが、そんなもの、今はどこにも現存していないのだとか。 よって電動式の、なんだか味気ない機械から、カキ氷が排出される。

2、3回売ったら、調子がでてきた。 「ハイラッシャイ、ラッシャイ。 ん?イチゴ味ねキミは。 そうね。 きみはなんだかハキハキしているな、気に入ったよオイは。 じゃ、ちょっとサービスしておくけんね。 ドボドボ。」

と、来る客来る客に、氷本体と、シロップを大盤振る舞いしていたら、背後から冷たい視線。 恐る恐る振り返ると、見ていたのである。 保育士さんが。 「オイくん、あんたやりすぎ。 もうちょい考えながら、販売してくださいよ。 ふんとにもう、チッ。」という無言のプレッシャーを感じたオイは、若干反省して、カキ氷を取り決め通りの分量にて販売することにしたのである。

でもこれじゃ少ねぇよ。 ケチケチすんなよ。 祭りだぞ、祭り。 なんて思いもするが、なんでもこの夜店の利益が、園児たちの活動を支える大事な手助けになるという話を聞いて、心で泣きながら、子供達や、その親たちに、少ないカキ氷を販売し続けたのである。

とまあカキ氷屋さんに熱中しているうちに、あたりはいつのまにか暗くなり、太鼓の音と、おばちゃんたちの歌声を聞きながらしばらくボーッと、したのである。 どうも、リガタンシタ。

COCO一番屋のカレーうどん | カトキチ製

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ゴボウ天うどんはとりあえずはずせないが、このカレーうどんもまたウマイ。

COCO一番屋を謳っているパッケージではあるが、カトキチ製。 コラボなのか何なのかはよくわからんが、とにかくハマっているわけだ。 どっちかっていうと、ココイチリアル店舗のカレーよりも、オイはこっちのほうがウマイと感じる。 まあライスとウドンの違いはあるのだけれども。

分量はわりあい多めで、カレーは甘め。 少し醤油たらしてもうまかったりもするこの冷凍ウドン、おもわず替え玉を用意しておきたくなるほど、いまホレているわけ。 もちろん衣類に容赦なく飛び跳ねてくるいつまでたっても熱いカレーつゆには細心の注意を払いながら、ススルというわけ。

牛テールのシチュー

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牛のシッポを使った料理を作ったんだけど、やはりテールスープだけではすこしサミシイので、テールスープにイロイロと混ぜ込んで、シチューに仕立てました。

はぁー。 ウんマイ。 基本的な作り方はビーフシチューです。 是非一度、お試しを。

購入店:The Meat Guy

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ちなみに今回牛のシッポを購入したショップはThe Meat Guy。 楽天市場のお店で、まるごと一本の牛テールなんてなかなか売っていないので、ホント助かりました。 さらに商品リストにない牛スネ肉を問い合わせてみたところ、なんともリーズナブルな価格で取り扱っていました。 そこで、シッポとあわせてスネ肉もオーダーしたわけです。 ちなみに牛は豪州産。 梱包もしっかりとしてあり、対応も早く、よいショップでした。

The Meat Guy

パクリパン

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ヨメがパン屋から買ってきたこれ。 なにかに似ているよね。

えいじれったい。 このパンの名前は、「まっくろクロベエ」。 おしい! トトロのすすわたりと2字違い。 ちなみにこのお店、アンパンマンの顔も沢山売っていたそうな。 やっぱキャラモノ人気なのだろうか。

夏が来ると、トトロ思い出すんだよな。 見よ。

カトキチ | ゴボウ天うどん

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我が家の冷凍庫にはいつも欠かさずストックしてあるカトキチの冷凍うどん。 シコシコ感がバツグンによい一品である。 ダシもウマイ。 しかも近所のスーパーでは「冷凍商品本日全品4割引」なんて毎週開催するものだから、そこを狙って買いだめしているわけだ。 

このようにお気に入りメーカーのひとつである加ト吉(カトキチ)も、一時大キライな時期があった。 まだ少年時代のことである。

まあデートなんかして公園あたりに行ったわけだ。 そうしてなんか食べようかということになり、でも、売店なんかがなかった。 こまっているところ、そこで見つけたのが、カトキチの商品を扱っている自動販売機。

とりあえずタコヤキとヤキソバを買ってみる。 でもけっこう高いね。 どちらも450円か。 タコヤキなんて、タコヤキ屋移動式販売店舗でいつも300円で買ってんだけどヤキソバも似たようなものだしかしジュースだって映画館や山なんかでかえば、人の足元みて値段釣り上げているしそれならばこの450円という値段もアリなのかなとか考えながらお金を入れてボタンを押す。

しばらくして「ガチャン」という音と共に、タコヤキと、ヤキソバがでてきた。 ホカホカだ。 四角い箱に入っている。 でもその箱が異常に小さいことに少々不安を感じながら、開封。 えっ?

今まで見たこともないような非常に少ない分量のヤキソバが、現れる。 なにテイクアウトだ。 マズくたっていい。 具材が少なくたっていい。 でも、こりゃいくらなんでも少なすぎだぞカトキチさんよ。 ちょっと現物をお見せできないのが非常に残念ではあるが、人生経験の少ないオイ少年でも、思わず目を疑うような非常に少ない分量のヤキソバだったのである。

当時のガールフレンドと、その異様に少ないヤキソバを、添付の非常に短い割り箸でつつきながら、少なさと、カトキチに対する不信感と、社会の大人に対するきたなさをひしひしと感じながらまさに二口でヤキソバを食べ終えたのである。

それ以来、カトキチという名前は、印象悪くオイの脳内にインプットされていた。 ともかくカトキチ製品には今後一切手をださずにこの人生を終えようとまで考えていた。 しかし、やがて一人暮らしを初めるようになり自炊を始め、といってもそんなにイロイロ作れないので外食ばっかしていたところ、付き合い始めた彼女が、毎日イロイロ食材をもってきてくれるようになった。 自炊に拍車がかかってきた。 でもお昼はうどんでカンタンに食べることが多かった。 そのうどんは元々彼女のお気に入りであった。 そのうどんこそが、カトキチの冷凍うどんだったわけである。 カトキチのイメージが好転した瞬間である。

その彼女こそ現在のヨメであり、オイに自炊の道を開いてくれた人であります。

カトキチ

冷凍食品

冷凍食品は20世紀はじめ、アメリカでジャム用のイチゴを凍らせて保存したのが始まりだという。 冷凍がムズカシイ食品のひとつに、卵がある。 その他豆腐やプリン、牛乳、レタスやキャベツ、ダイコンも難しい。

ちなみに食品を冷凍させるさいは、急速に冷凍することが望ましい。 ゆっくり冷凍すると、食品の細胞内に、大きな氷の塊が内外にできて、解凍時に細胞が壊れる。 一方、急速に冷凍すると、細胞内にできる氷は小さく、解凍後、ほぼ元通りの細胞となる。 ちなみに急速冷凍の目安は、「30分以内に90%以上の水分を凍らせること。」 優れた冷凍技術とは、「食材中の水をありのままに凍らせる技術である。」

-冷凍食品については、朝日新聞beサンデーより-

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