車エビ

kurumaebi

結婚披露宴に行ったら、生きた車えびが一人一匹づつ出てきた。 これは水産県長崎の披露宴としても、珍しいのではなかろうか? 現にオイこんなこと初めてだったし。

ピンピン飛び跳ねる車えびを捕まえて、瞬時に殻を剥ぎ取って、身を口の中にほうり込む。 うん。 プリプリやね。 残る頭もかぶりついてチューチューミソを吸い出して、酒の肴にする。 うん。 極上でした。 とまあ、ここまではよかったんだけど、ここからがさー。

オイは新郎新婦に酒を盛りに行き、飲み干すまでじっくりと見届け、とりあえず顔のわかる方にお酌でもしに行こうと、あるテーブルへ向かう。 そして早々と目的を果たし、去り際に「活きた車えび、食べました? 美味しかったっすね。」と話すと、反応したのは当人ではなく、その両隣、まむかいのおばちゃんたちだったわけ。

「エビ?海老のあるてよ蝦の。 ニイチャン、どいね? いやぁーはっは。」と、おそらく酒のせいではないこなれた高テンションぶりのおばちゃんがオイに話しかけてきた。 「あ、これです。 カパッ。」とフタを開けてやると、大喜び。 生きてるだとか、跳ねるだとか、怖いとか(ウソだろ)言う。 そしてホントは知っているくせに、どうやって食べるの(車エビを剥いて食わせろと同意)? と、しつこかったので、ムイてあげた。

そうすると残る2人のおばちゃんたちも、剥け剥けと、オイに言うわけ。 「自分で剥いて下さい。 それでは!」と、帰りたい気持ちも山々だったんだけど、やっぱりムイてあげたわけ。 ふーっ。 飲も。

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